広報じょうほく No.315 1988(昭和63)年 11月
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石塚六区を語るときは、まず 何をおいても”石塚田町の大火″ を話さねぼをるまい。思いおこ せば今を去ること三十一年前の 三月二十一日、午後九時半、旧 家鉄石塚駅前の一角からあがっ た一点の火は、折柄の強い北風 にあおられ、名刺薬師寺を焼き つくして、専売公社、石塚小学 校(現在の役場)を飛び越して 田町三丁目に飛び火、春とはい え、寒風下一面が火の海と化し、 焔は荒れ狂い人々は阿鼻叫喚。 水戸市をはじめ近隣市町村の消 防団の協力もむをしぐ、またた くまに四十敷戸、百余棟を全焼 し、午前○時すぎ、一面焼野原 と化して鎮火という大惨事とを ったのでした。 昭和三十二年といえば終戦後 十二年目。あの戦後の経済混屯 とした中から、どうやらわれわ れも正気にもどり、生業につい た頃である。身体一貫で焼け出 され、人々はただぼう然自失す 行政区だより…く…こちら石塚六区、重くくくくくく′宴、く′> 災い転じて福に 区長 田 上 光 夫 るのみでした。 その後、町・県・国の救援の 手がさしのペられ、また、罷災 老のみをさんも並々なこbぬ努力 を重ね、早期復興ができたので した。「災いは忘れた頃来る」 といわれますが、当時を思いた だただ感無量なるものがござい ます。向寒の折り、くれぐれも 火の用心をお忘れをく……。 さて、石塚六区は国道一二三 号添いに役場入口附近から石塚 小学校に至る広大を地域に、戸 数二四一戸、十六自治会を有す 薬草よもやま藷 ツエク サ 今年は雨の日が多く体調がく ずれがちでしたね。今月はツエ クサとアケビの効用についてご 紹介します。 ㊥ツエクサ(生薬名オオセキソ ウ)ツユ革科です。別名をボウ るマンモス区です。バス停留所 が五か所あり、小学校、幼稚園、 保育所、そして日本農業のよき 相談相手となる農業改良普及所 を有し、日常生活に不可欠な手 打そば店も四店あり、環境には 恵まれています。 現在町では都市計画事業をす すめていますが、石塚六区は石 塚東南部地区、石塚地区の表玄 関として土地区画整理事業の調 査予定範囲とをっており、錦の 御旗の下、二十一世紀に向けて 前進が約束されていますが、区 民各位のご協力に期待がかかっ ています。 時代は常に躍動しています。 田町の大火から過ぐること三十 余年、今後の三十年はどうなる ことであろうか。光陰は矢の如 しとか……。 と ア ケ ビ シバナ、ツキクサ、オモイグサ、 アオバナ、ホタルグサなどとい います。路ばた、荒地、林の周 辺に自生します。形は一年生草 本一株が数本に分かれ、四方に 斜上して伸びます。薬は茎を抱 き竹の葉に似て柔かい蝶形で紫 青色の花をつけます。烏帽子型 の琶から果実が見えます。楕円 形の小さな果実を一二一臓つけ ます。 効用は、リウマチ、脚気、便 秘、のどの痛みには茎葉159を 煎服。ヘビの唆み傷には生業を もんで汁をつけます。心臓病に は生薬をすり鉢ですり、ネショ ウが二・三枚入れ、しぼった青 汁をコップ一杯一日三回服用し ます。 ㊥アケビ (生薬名・木通)アケ ビ科。別名アケビカツラ、チャ ヅルをどといわれます。山地の いたるところに自生します。落 葉つる性低木で、三枚と五枚棄 があります。四月ごろ淡紅色の 花が下垂に咲き、楕円形の果実 を一・四個つけます。 効用は、腎臓病、淋病、腹滴 頭痛、利尿、生理不順によく、 つる15g、果実二個、葉芽209 を煎服します。ツキ目には、木 皮を煎じ、その汁で数回洗眼し ます。アケビ茶もよく、葉を蒸 して日干しにし、熱湯をさして お茶がわりにします。アケビの 果実を黒焼きにし、粉末を茶さ じ半分を一日三回、食前に水で 飲むのは淋病によいとされてい ( ます。 (那珂西薬草会・西野 信) -タ○ 土 」 息 見 を お寄せ く だ さ い 常北町史発刊に際しましては,各位のご高配を賜り感謝申しあげます。 町では、今後のためにも町史発刊に閲し皆様方のご意見ご感想をお寄せ いただきたいと願っています。お手数でも次へどうぞ。 常北町教育委員会 電 88-3111内39・40 広報じょうほ<

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