広報じょうほく No.312 1988(昭和63)年 8月
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半世紀も前の書から”花の古 内一区〝といわれている通り、 私たちの住む古内一区は、太古 山の麓を流れる藤井川の情涜に 沿って広がり、県道太田笠間線 と水戸茂木線が交叉する、交通 の便のよい区で、特に名産古内 茶の発詳の地でもあります。 ★行政区だよりこちら下古内一区 古内花の一区 区長 飯 田一郎 人を愛し、自然を愛しをがら 人間味豊かに和気あいあいの雰 囲気の中に生きています。 ただし高令化社会の波は遠慮 容赦なく押しよせてきます。私 たちの区でも、ここ一年くらい で、いわゆる老人と呼ばれる六 十五才以上の高合着が、わずか ▲区民が丹精こめて管理している花だん。過去何回 も表彰にかがやいている。 五〇戸足らず、二三〇人程度の 人口の中で五十数名をかぞえま す。 老人福祉施設、医療制度、年 金制度等々高度を社会的施策の 充実、また、高度を経済成長か ら日常の生暗に至るまで、わた したちには想像もできをいまで に安定したことが、長生きの基 ををしているようです。 特に古内地区に長寿者が多い のは、いうまでもなく銘産古内 茶のもつ特有の栄養素のおかげ です。いま、緑茶が健康食品と して大きくクローズアップされ 医学的にも高く評価されて、ガ ンの予防とか疲労回復に効果が あるとされ、最近では乳幼児の 虫歯の予防には最もよい飲み物 であるとテレビで放映されてい ます。 元禄の普からひろく庶民に愛 飲されている古内茶の産地に生 をうけたおかげで、健康で長生 きできる喜びを感謝しをがら、 花の古内一区を、こよをく愛し ております。 常北町のみをさん、古内の銘 茶を愛飲し、健康で長生きをし てください。 昨年の秋のこと、麦まき準備 のため畑の除草をしていると、 畑のかたすみに、しぼんだ風船 に少々汚れた小さなビニール袋 が糸で結ばれて落ちているのに 気ずきました。何気をく開いて みると、紙片に「子供が育てた 種子を運動会に飛ばしました。 拾った方はお手数ですが電話を ください。鈴木裕美、宇都宮市 やなせ町静和幼稚園〇二八七〜 三三上一五一九」と記されてあ り、ヒマワリの種子が入ってい ました。 さっそく電話をしようと思い ましたが、幼稚園の子どもたち が作った、花の種子を入れた風 船はどこまで飛ぶかをあ、そし て、どんを人に拾われるかをあ と、小さを胸に夢をふくらませ て、天高く澄みきった抜けるよ うを秋空に、吹い込まれるよう にだんだんと遠ぎかってゆく風 船を見送っている。そんを子ど ▼線襟 風船で結ばれたふれあい 上人野 猿 田 正 ′( もたちの情景を想像しをがら手 紙を書きました。 まず常北町の所在地や町のよ ぅす、ひまわりの種子にちをん で、私も花が好きで、町がすす めている環境美化運動の一つと して集落の花壇づくりに協力し ていること。このヒマワリの種 子を蒔いて、花が咲いたら写真 に撮ってお礼のしるしとして送 ることなどをしたため、幼稚寓 と裕美ちゃんあてに郵送しまし た。 数日して、幼稚園長さんと裕 美ちゃんのお母さんからお礼の 手紙がとどきました。 それ以来、家庭の様子、四季 折々の近況をど、文通でふれあ いを深めています。 三月下旬に入り、約束のヒマ ワリの播種期が到来、何にしろ 一粒ですので慎重に管理をつづ け、五月には一メートル近くま で順調に成育しましたが、家の

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