広報じょうほく No.311 1988(昭和63)年 7月
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考えてみる必要がある。また、 日本たばこ産業KKの跡地利用 をじょうずに活用し、周辺から 人が集まるようなことは出来な いか。 鈴木 まちづくりは競争 水戸には五軒小学校の跡地が あり、芸術館を建てて活性化、 文化の向上に役立てようと取り 組んでいます。まちづくりとい うのは、いかに住み良い豊かな まちをつくるのか、そのために、 みんなが知恵を出し合って黄争 をしていく虞けると町は地盤沈 下をして活性化はしをい。活性化 と言っても何もしなければ活性 化はできない。具体的に何をす るのか、豊かな町にするにはど うすればよいか。商店街の魅力 アップをどうすればよいか。生 活基盤を整備し、快適な生活を 営むためには、みんなが何をす れば良いか考えながら、日本た ばこ産業EK跡地も含めて魅力 ある常北町の実現を望みます。 増田 まちづくりは競争だというお 話がありましたが、商業戦争も ありますが、常北町の消費都市 として魅力ある商店街づくりが 決め手になると思いますがいか ( がですか。 線引 共同事集の意欲と連帯感 常北町の商店街は昔からポテ ンシャル(潜在能力)がありま す。交通体系の利便性とか、水 戸の近隣における素晴らしい素 地を持ち合わせ、他の町村には ない水と緑に恵まれた自然環境 をも持っております。このよう な中、商店街の整備については、 商業機能の充実が活性化の中で は重要になってくると思います。 また、商品構成の適正化、接 客サービスの向上を図り地域の 交流、活性化の中で駐車場、共 同トイレも必要。最近、商店街 活性化のインパクトとして槍町 通りをカラー舗装していただき ましたが、これからも共同事業 の意欲を喚起させ連帯感をもっ た中での事業が大事になってく ると思うのです。 増田 先ほど本多さんから設計図が できてから工事にかかる具体的 な方法として、区画整理事業が あると聞きましたが、この中で の行政と住民との関係、メリッ トについてお高ください。 本多 権利者の公平な開発利益 常北町の都市計画は、敷地を 決めて大きな地割が済んだよう な段階ですが、その中で、どん な暮しをするかを、住民の方と 一緒に考えていかなければなら ないと思うわけです。 区画整理事業は、工事にあた りますが、これを家づくりで言 うと基礎工事です。つまり、土 台を打ってその上に何かを建て ていくという事は、一人一人の 土地を所有している方が家をつ くるわけですごの事業は、皆さ んの土地を動かすゎけですから、 動いてもらう方々の了解をもら また わないと出来ません。 メリットについては、それぞれ の地域の中の全部が同じ様な我 慢の仕方の中で同時に解決され るという所です。具体的には、 石塚周辺を住宅地にしていく場 合、この中に、道路を造り、上、 下水道、公園等を整備し、みん なが共同して出来る事が一番の メリットでありこれが結論です。 増田 皆さんの協力で初めて区画整 理事業ができる。それがいわば 共通点で同じ立場に立って事業 を進めていく事が基本であると いうことですが、行政の役割、住 民の役割についてはどうでしょ ′′、\ うか。 岡崎 都市計画の血液が流れている 町長も航空写真を見て、我々 の先祖は、すばらしい町づくり をしてきたなと言っております が、まさにそうであると思いま す。実は二号線においては昔あ ぜ道だったそうですが、当時、 買収方式ではなく両側の人が土 地を提供し合ってできたもので あると聞いているし、昔の都市 計画であったと思います。常北 町は過去に一回か二回おもいき った都市計画をした経緯がある 町で、そのような血液が流れて いる町だと私は考えています。 増田 常北町の未来はどうか、どの ようなまちになっていくか夢を 追っていただきたいと思います。 佐藤 人と人とのつながり まちづくりは、時代時代によ って変わってくるところがあり ます。自分で生活の基盤を管理 できた時代から、社会的な基盤 整備へと変わってきている。こ の様な都市基盤の整備が進まな いと町の中心は人口が減り、周 辺部に人口が定着してくるので す。住みやすい環境とは、住ん でいる人との顔見知りが一番住 みやすいのではないか。つまり 人と人とのつながりを大切にし ながら、まちづくりを進めるこ とが、これからのまちづくりに 必要ではないかと考えています。 本多 美人になる素質がある まず、自分でここに住宅を買 うかなということでその町を見 ます。常北町は住宅都市として 魅力があり可能性があると思い ます。 というのは落ちついたまち並 みが続いています。人にたとえ ると美人になる素質があると思 います。ただ、美人なる素質も 磨かなければ美人にならないと 思います。そういう意味で見る と地形から見ても、歴史的環境、 今の町のたたずまいを見ても美 人になる素質が十分だと思いま す。石塚地区の周辺地区は、こ れからの水戸の住宅地としてす ばらしい田園的環境の中で、住 宅都市としての可能性があると 考えています。 鈴木 リーダーシップと新しいアイ デア 常北町は、持っているものは 豊かなのに、うまく活用しなか 広報じょうほく
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