広報じょうほく No.311 1988(昭和63)年 7月
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--,-- ▲綿引氏 ▲岡崎氏 ▲鈴木氏 ▲本多氏 ▲佐藤氏 ▲増田氏 常北町は近郊農村として発展 していくと思います。これまで の特産物に合わせて新しい食糧 需要にこたえた農業の生き方を 探っていくべきではないか。ま た、町に活気があるというのは 町民が生活するための各種サー ビス施設が完備されていること が重要な要素です。そのために も農業だけでなく、近くに雇用 の場を創出L、子供だけでなく 老後を安心して暮せる施設、サ ービスの整備をする事が大事で す。さらに、石塚地内に人を引 きつける魅力のあるまちが形成 されれば、より発展に結びつい ていくのではないでしょうか。 増員 まちづくりの基盤をつくる都 市計画とその役割についてお聞 かせください。 パネラー 県都市計画課長 本多 晃氏 パネラー(討論者) 筑波大教授 佐藤 守弘氏 人を引きつける 魅力あるまちに 設計園から 事業化へ 都市計画と亭っのは、一つに は設計図を書くこと、二つには 工事(事業)をすることが都市 計画の仕事です。現在、常北町 は都市計画の一番基になる用途 地域、都市計画道路と言った設 計図ができた段階だと思ってお ります。では、どういう中味を つくっていくかは後ほどお話し します。 増田 現在設計図ができた段階でこ れから事業になるだろうと言う のが、まちづくりの段階である というお話しでした。次に全国 的にいろいろな情報をお持ちに なっておられます鈴木さんに、 今、なぜというところをお話し 願います。 パネラー 茨城新聞社編集局長 鈴木 邦夫氏 通過駅ではなく 急行ガ止まるまちに /し 町も村も時代がものすごく早 いテンポで進んでおり、世の中 もめまぐるしく変わっている中 で、町が取り残されたら大変だ あるいは若い人がいなくなって しまう。こういう状態が続いた らどうなるだろうか。そういう ことから町に元気を持つ芽をみ つけて育てていかなければなら ないということで、一生懸命放 り組んでいるわけです。常北町 は、たまたま用事があるときは 通るとしても、多くの人にとっ ては急行が停車しない通過駅み たいな感じがします。常北町は 本来急行が止まらない駅ではな いはずです。タバコの集積地と しても知られており、それなり に水戸近郊の特性の中では中心 的な町として、きちんとした位 置の確保をしています。しかし、 ここ二、三十年の中で常北町そ のものが大きく変ったところが あるかというと、あまり変って いないが、一方ではやはり変わ ったところもある。その時代の 変化に合わせて大きくなってい くところと、マイペースで進ん できたところの違いが出て、い つのまにか急行の止まらない常 北町になってしまったのではな いか。しかし、本来はそうでは なく町内を見ても、すばらしい 素材がある。この豊かな素材を これからどう活用していくのか、 それがちょうど今、その時期に 差しかかってきたと思います。 通過駅ではなくて急行が止まる 駅、そういう都市言ち)にこれ からなっていこうとするきっか けが今度の都市計画ではないか と思います。 増田 急激な社会の変化の中で、活 力をつけていくには、今持って いる豊かなポテンシャル(潜在 まち 能力)を活かすのが都市づくり というお話でした。続いて岡崎 組合長さんに都市づくりについ てどうお考えですかお話し願い ます。 パネラー 常北町農業協同組合長 岡崎浅太郎氏 消費者の二-ズ 応える定めに 農業の将来に対する不安が地 域全体に充満しているように認 識しています。骨北町の農業を 考えて見た場合、食べるだけの 広報じようほく
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