広報じょうほく No.310 1988(昭和63)年 6月
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新学期や就職の時期も過ぎ、初夏を思わせるさわやかな季節となりました。家出をする少年が増加する時期でもあります。派出所や駐在所へ家出人の捜索願いがかず多く出されています。このような少年たちの家出を未然に防ぐためには、大人たちが子供の家出に深い関心と責任を持って、防止活動に心がけていただくことが大切です。☆家出少年の実態。多い逃避型の家出l家庭や学校、職場問題、異性などのトラブルから逃れようとする「逃避型の家出」が大半を占めています。自分の子供は絶対大丈夫といった過信は禁物です。。同伴家出l家出した少年の多くは「悩みは親より友達に話す」といっており、これが同調、同情による家出として表われています。大人に気づかないとこ☆特別寄稿家出少年の防止活動常北派出所長菊池清家ろで、大人不信の少年たちが「家出の相談」をしています。。家出少年が受ける被害l家出した少年が暴力団などのえじきにされ、とりかえしのつかない被害を受けることがしばしばあります。また、家出少年自らが万引きやシンナーの吸引等の非行に走り、検挙補導されることが多くあります。☆家出を防ぐためには。家出は親の責任l家出峰その原因、動機からみて家庭環境が重要な要素を占めていますので、親の努力で防げる.…・・といっても過言ではありません。生活態度の変化や反抗等家出の注意信号に対して、親が感情をむき出しにして叱ったり放任したりしていたのでは、悪い結果を招くばかりです。このようなときこそ、共に悩みを考え子供の心理状態を理解し、勇気づけ春の山野を歩きながら山野草を摘んで賞味する…・・・。実に楽しいことですが、一歩間違えばとんでもないことになり得るのが山野に自生する毒草です。お互いに注意しましょう。★ムラサキケマン(ケシ科)野原や空地などに自生する二年草で、草丈は二○から五○センチとなり、五月から六月にかけてムラサキ色の花をつけるので名づけられた、ケマン草の仲間です。夏には枯れて秋に発芽し、春先には軟かくおいしそうに見えるので食べてみたくなります。しかし、この草には、全草に作用のはげしいアルカロイてやることか大切です宝・地域社会の役目l社会には風俗環境の悪化や性モラルの低下等、少年に悪影響を及ぼすような問題が増加しています。大人の責任として少年の家出に深い関心を持ち家出防止のためにi薬草よもやま話I間違いやすい毒草那珂西薬草会西野信ドを含み、誤って食べると酒に酔ったようになり、深く眠り、吐気をもよおし脈がゆるやかになり、呼吸や心臓がマヒする危険性があります。ご注意ください。★ヤマブキ草(ケシ科)花の形がヤマブキに似ているので名づけられた、本州の宮城県以南で山野の樹林の下草として自生する多年草です。この地方では数多くは見られませんが草丈が三○センチ前後で、五月から六月にかけて四弁の黄色い花を咲かせる目立つ花です。果実は細長い円柱形です。全草に作用のはげしいアルカロイドを少年のたまり場を地域ぐるみでなくす、気にかかった少年を見かけたときは愛の一声をかけてやる、身近にいる少年たちの相談相手になってやる……など、積極的な活動をお願いします。含み誤食すれば酒に悪酔いしたようになり、堰吐、手足のマヒ、呼吸困難などがおこります。目立つ開花期が山菜摘みの時期でもあり、注意したいものです。★ドクゼリ(セリ科)セリのように水辺に自生するので、若葉を摘むときに間違いやすい草です。この地下茎は緑色で太いたけのこのような節があり、タテ割りにすると節間が中空になっています。冬の地下茎は水盤上に置き、延命竹・万年竹などといって観賞用にします。一見、ワサビに似ています。全草、とくに地下茎にシキドキシン(苦味盾)、ミクチン(アルカロイド)などを含み、けいれん毒を有し、誤食すれば強直性けいれんを起こし、よだれを流して脈早く呼吸困難となり深く眠り、呼吸を静止することもあります。ご注意ください。▲ムラサキケマン10広報じようほく一一一・一-546-

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