広報じょうほく No.308 1988(昭和63)年 4月
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昭和五十三年度から導入されている米の減反政策は、今年度は前年比一○八・二パーセントと更に目標面積が増加されています。上入野二区で〃集団転作〃の問題が起きたのは昨年九月末ごろで、荒田土地改良区役員会、農用地利用組合等で話し合った結果、荒田地区でどうだろうかということになり、この地区の耕作者が集まり検討した結果、上入野二区全域で取り組むことが効果的だろうということになりました。年末に入り、六自治会で一斉に座談会が開かれ、町役場、町農協、普及所の担当者から①集団転作の方法とその利点②ブロックローテーション方式③互助金制度④転作作物の大豆・麦のことなどについて話があり、また農業者側からは真剣な質疑が出されて熱心な話合いが進められました。レポート集団転作への道上入野一一区転作営農組合の場合|:米を食べなくなった。米国が米の輸入自由化を強くせまっているし食管法は風前の灯。米作農家にとって何も明るい材料は見当らない.…:…。したがってまた推進員も選出されてその人たちが中心となって、後日準備委員会が組織され、組合結成に向けての諸活動が展開されました。一方、下妻市高道祖地区、群馬県館林市、西茨城郡岩瀬町平沢地区等の先進地を見て歩き、組合結成まで、実に四十数回の協議が重ねられました。上入野荒田地区は、水戸市と隣接しているため入作も多く、水戸市と併行して進めなくては効果的でないので、歩調を合わせてPRと手続きなどを行ってきたわけです。集団転作にふみきるにはかなりの時間を要しました。もっともなことでしょう。その過程においては…・・・①町からの一方的な押しつけで迷惑千万だ。②自分で食べる米は自分の田圃でつくりたい。③バラ転でいい。いまさら大豆や麦をつくる苦労はしたくない。という人たちも多くありました。減反割り当てが今年度はさらに二六・四パーセントと過酷さを増して、大部分の人は①避けて通れないものなのだ。②百姓にとって集団転作は、生減反は避けられない。われわれは国の農政対策のため減反してやるんだ……」という従来の考え方は改めて、減反をしますから米をつくらせてください..・・・・という考え方に変えていかなくてはなりません。各自がバラバラに青刈りや休耕をする〃バラ転〃をやめて、割のよい集団転作への道を選ぶべきでしょう。き残りのための最後の手法だ録③国・県・町が補助金を出す今がチャンスで、ここでやらないと後悔する。④今ハラ転、なかでも青刈りは百姓にとって最悪の姿でみじめだ、二度とやりたくない。上入野2区転作営農組合組織図町水田農業確立推進センター組合長(1)常北町役場常北町農協農業改良普及所’監事(2)副組合長(3)書記(2)会計(2)機械作業部会112)部会長(li副部会長(1)条件整備部会(13)部会長Ill副部会長(1)企画調整部会;部会長(1)副部会長(1)三月十五日設立総会が開かれ、加入者九五パーセントでこと}おおかたの意見がかわってきたのでした。受委託作業計画の実施労力配分機械保守点検整備施設管理暗渠排水事業土地条件整備年間の企画・調整農作業の受注・申込・契約互助金・基金関係広報じようほく12;--514-
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