広報じょうほく No.301 1987(昭和62)年 10月
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わたしたちは立っているとき、 無意識のうちに右足に重心をかけ たり左足に重心をかけたりしてい 足は”第二の心臓〞 人間は二本の足だけを使って歩く唯一の動物です。人類が誕生し て以来、何万年という年月の中を二本の足を使って大地を踏みしめ、 歩く歴史を積み重ねてきました。そこには、単をる移動のための機 能としてだけでをく、足を使うことによって健康のバランスを保つ 節理を培ってきた、と考えることができます。 しかし、現代は自動車の普及や交通機関の発達によって、わたし たちの生活は大きく変わ軋ました。 昔では考えられないほど違い鹿鮭を実に簡単に移動できるようにを りました。しかし、その一方で、車や機械が人間から歩く動作を奪 ってしまった、といえなくもありません。 人間にとって歩行とは、そして、歩行と健康との関係は - スポ ーツの秋にちをみ″第二の心臓″といわれる「足」について考えて みましよう。 足は心臓の補助ポンプ…-…-…………… ます。いすに廉かけているときも、 足を組んだり投げ出したりします。 皆さんは、この無意識のうちに行 う足の動きに、どんを秘密が隠さ れているかご存知ですか。 心臓は血液の循環を行う大切を 役目を担っています。心臓から送 り出された血液は、大動脈、動脈、 細動脈、毛細血管へと流れ、静脈 を通って心臓に戻っていきます。 ところが、この心臓の働きだけで は、血液の循環が円滑に行われな いところがあるのです。 わたしたちの筋肉を調べてみる と、数百本から数千本の筋繊姓が 束にをっており、その一本一本の 繊維の間には無数の毛細血管がま つわりついています。この毛細血 管の中の血液の流れをよくしてい るのが、実は筋肉の働きをのです。 つまり、心臓の働きの及ばない 毛細血管の中の血液は、筋肉が伸 びたり締んだりすることによって 足を積極的に使うことが血液の 循環をよくし、若々しさを保ち、 ひいては動脈硬化や糖尿病をどの 成人病予防に有効をことは言うま でもありません。そのうえ、足を 使うことは脳にも刺激を与えるた め、ボケの防止にをることも医学 的に立証されています。足を使う ことは、いわば健康維持の基礎。 観梅的に足を使いたいものです。 とはいっても、必ずしも激しい 足を使っで健康躍持を……≡--≡-≡妻…喜三 しぼり出され、血液循環が円滑に なるというわけです。この仕組み は、牛の乳しぼりにたとえて「ミ ルキング・アクション」と呼ばれ ています。 これでお分かりでしょう。わた したちが無意識のうちに足を動か していたのは、ミルキング・アク ションによって血液の循環をよく していたのです。 このように、筋肉は心帳の働き をフォロIする”補助ポンプ”の 役割を果たすのですが、なかでも 足の筋肉は全身の筋肉の五〇パー セント以上を占めており、心臓の 補助ポンプとしての役割も非常に 高いといえます。「足は第二の心 膿」といわれるのも、このためな のです。 スポーツをしをければならない、 ということではありません。むし ろ中・高年の方は、瞬発カを必要 とする運動は避けたほうが無難の ようです。大切をのは、足をまめ に動かすことであり、つまり歩く ことをのです。 では、健康を細持するために、 わたしたちはどれくらいの歩行を 目安にしたらいいのでしょう。 ▼手を振って歩こう ./■l\ ●● さ け の 保 護 に ご 協 力 を 〝 秋にをりますと、毎年さけが産卵のため、本県の主要河川にのぼってきます。 このさけ資源の永続的保護をはかるため、人工ふ化放涜を行う漁業協同組合に対し、特別採捕 の許可を与えております。 これ以外の暑が内水面において採補することは全面的に禁止されており、これに違反してさけ を採捕したり所持あるいは販売すると、法令で激しく罰せられます。くれぐれもご注意ください。 茨城県・茨城県警察本領・那珂湊海上保安部
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