広報じょうほく No.300 1987(昭和62)年 9月
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明日の茨城を担う青年を、規律ある団体行動のもとに海外へ派遣し、外国青年との親善・交歓・各地の視察等を行うことにより、青年の国際感覚をかん養し、併せて郷土の姿を正しく理解させ、広い青年のつばさへ二名が参加視野に立った青年活動をすすめるリーダーの養成をはかる………。茨城県中堅青年海外派遣事業、いわゆる青年のつばさは、このような目的で行われている、茨城県青年団体連盟が主催する事業です。、1ノ一兆月六日から..}.:七日までの・十二八日間、私は、茨城県青年団体連盟礎の主催する「茨城県中堅青年海外江派遣」の青年のっぱさに参加しま封した。で中この事業は、規律ある団体行動上くのもとに、海外において国際的感席覚をかん養し、併せて郷土の姿をの会正しく理解させることを目的とし歓て行われ、今回で土一面目を迎え交のるものです。‐と私たち十三期生は、最初にソ連、年次にフランス・イタリアと三か国一言地を訪問しました。一一一か国のうち、現とりわけ印象に残ったのがソ連です。で庁共産国であるソ連は、国全体に県あまり華やかさもなく、質素な感ヌンじがしました。空港に着いたときソは、薄暗い照明、冷たさまで感じ工られる無表情な警備人、しつこすスぎるほどの入国手続きに驚き、早ン早と日本との大きな違いを感じさ一うせられました。フ▲しかし、何といっても営業面の今年健三回の事前研修の後、八月六日から十七日までの十二日間、ソ連、、フランス・イタリアの三か国に、二十七名の青年が派遣私のソ連感春園違いに明白でした、たとえば買い物ですが、日本のようにレジに品物を持っていけばすぐ買えるのではなく、品物を決めたら請求書を書いてもらい、それをレジにて支払いし、各売場で品物を受け取って初めて買い物が終るわけです。そのうえ、各カウンターには店員が一人しかいないので、列をつくり自分の番を待たなければなりません。これは日本でもあたり前のことですが、ソ連の場合、お客が長い列をつくっていようが、急いでいようが、マイペースで仕事をすすめているのです。結局、時間内仕事をしていれば、早くやろうと遅くなろうとかまわないようです。やはり共産国の国民性なのでしょうか。こうしたことは買い物のときばかりでなく、ホテル内でも感じられました。日本で言う一流ホテルの認識とは全く違い〃コップの縁が欠けている鐙“食器は古びている〃といった具合で、あまりお客され、常北町からは、二名の方が参加してまいりましたので、その報告を兼ねてご紹介します。}上、、ノ幡綾子を一意識していを》いようです一》日本のような資本主義国とは違い、営利に走ることがないためでしょう。このように、サービス精神にあふれているとは言い難いわけですが、国民はとりわけ不満を感じているようにもみえませんでした。生まれついての習慣とも考えられますが、圧倒的な広さをもつ大自然の中で、悠々と生きている、ということを抜きにしては考えられないことでした。ソ連は日本と違い、広大な国土を待ち合わせています。農場や建物、道路、どれをとっても広々とし、とてもゆったりとした気持ちを与えてくれます。いつも時間に追われ、忙しく働いている日本、ゴミゴミとしていて、生活空間さえあまり待てない日本とは、比べものにならないくらいでした。いくら科学が進歩し、物質的に満たされていても、心のゆとりがなくなってしまうようでは、本来の人間性を失うことになるのではないでしょうか。私はこの研修で、初めて外から自国を観ることができたように思います。やはり、日本から離れてみて初めて、日本の良い点、悪い点そして地域がどういうものなのかがわかるのではないでしょうか。私にとってこの研修は、地域を見直すひとつのよいきっかけになったと思います。L回広報じようほく-413-

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