広報じょうほく No.298 1987(昭和62)年 7月
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○定期検診のいろいろ・循環器検診・その二検診は受けっぱなしにせず、出た結果に応じた健康管理が必要です。・高血圧だといわれたら高血圧はふつう長く続く慢性の病気です。そして、ほとんどの人に自覚症状がありません。常に高血圧域の人は、どこも痛くないからと自己判断せず、医師の診察をうけ、どのようにすればよいかを相談しましょう。境界域高血圧といわれた人は、将来、高血圧になる可能性がある場合が多いようです。予防するために一にも二にも塩分を減らすよう心がけましょ震う。・血糖値が高いといわれたらブドウ糖負荷検査をうけ、医師の診断を受けましょう。糖尿病も自覚症状はほとんどありませんので放置しがちですが、合併症が出てからでは遅いことが多いので、早目に食事療法と運動療法をとり入れましょう。・心臓が悪いといわれたらさらにくわしく検査を受け、異常があれば治療するとともに、日常生活に注意することが大切です。・肝機能に異常があるといわれたら知っておきたい検診の正しい知識血たん(血液の混じったたん)が出ると、肺や気管支の悪い病気ではないかと心配になりますが、実は口や鼻、のどからの出血である場合が多いのです。歯槽のうろうなどで、歯ぐきから出血しやすい人は、だ液に血が混じっていたり、褐色のたんが出ることがありますし、鼻粘膜に傷肝炎には、ウィルスによって起こるA型◆B型、(非A・非B)と、ウィルス以外の原因によって起こる肝炎の四つがあります。検査を受け、どれが原因なのかつき止め、必要な場合は治療をうけましよ浄フ。・高脂血症といわれたら高脂血圧とは、血液中のコレステロール、中性脂肪が多い状態をいいます。特にコレステロールが多い場合、冠状動脈硬化を招くので、心筋梗塞、狭心症等になるおそれがあります。食生活上、脂肪の多い肉をさけ、油脂は植物性のものをとるよう心がけましょう。ⅡⅡ一口医学ⅡⅡ血たんが出たときO血圧の判定基準があったり、のどに魚の骨がささっているのが原因のこともあります。しかし、本当の血たんはやはり重大な病気が疑われます。気管支拡張症や肺炎、肺結核など、それに、がんこな乾いたせきが続いているときに出る血たんは肺がんも考えられますし、鼻、いん喉%いん頭のがんでは持続する微量の出血が初発症状の場合も少なくありません。血たんが持続する場合は早く検査を受けてください。なお、長年のヘビースモーカーは、のどについたタバコのヤニが茶色味を帯びたたんとなって血たんとまちがえることがあります。私は昨年の集団検診で尿の中に糖が出ていることが発見され非常におどろきました。今まで病院などに行くということは全くなかったことだけに、精神的にも大きな打撃をうけました。このたび町の保健婦さんに再三にわたり精密検査だけでも受けるようにとすすめられ、実は水戸の協同病院に行き検査を受け、結果は糖尿病といわれ入院した次第です。医者からは、糖尿病は血管病、すなわち全身病だから、身体の中をくまなく調べようといわれ、各種の検査をしました。眼底検査、超音波による腎機能検査、動脈硬化の有無、心電図検査、神経反応、レントゲンによるV投薗八恐ろしいタバコをやめるだけで、たんやせきが消失するケースが多いようです。胸と腹部の検査等を行いましたが幸にも異常はなく、ただ血糖値が高く、健康人ならば、〜叩のところ皿〜”あり、約一ケ月間入院しました。その間、医師の講義や栄養士さんのカロリーの摂り方などについての講話をうけてまいりました。糖尿病は、早期に発見すれば食事療法と運動等で克服できる病気ですが、手おくれになると合併症を引き起こし、全身、頭、眼、足の指先まで破壊される病気です。皆さん方もふだんから健康には留意し、健康検診も積極的に受けて、必要ならば精密検査を受けるなどして、手おくれにならないよう気をつけてほしいと願うものです。石塚S・S糖尿病81広報じようほく-390-90mmHg未満90mmHg以上95〃未浦95〃以上140ト均未耐三」界域高血圧高血目境界域高血仔正常血圧lOOramHg以上HOmmHg未満leOtranHg以上
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