広報じょうほく No.294 1987(昭和62)年 3月
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I薬草よもやま話那珂西薬草会小堀兵次長い冬の寒さに耐えて、侍ちこす。がれた春を迎え自然の営みの中で春の山野草の主なものをご紹介力強く自生する山野草そして薬草、しましょう。貴重な草類を摘み、山菜として楽○ツリガネニンジン(トトキ)しんでみてはいかがでしょう。早春の山菜で三月から四月が適あまり耳にしたことのない「救期です。俗に「山でうまいはオケ荒植物」という言葉があります。ラにトトキ、里でうまいはウリ・これは、昔の大飢瞳のときに食糧ナスビ」とうたわれるくらい有名が欠乏し、ふだんは食用としないな春の山菜の横綱格です。若い新山野草の草根木皮をはじめ、あら芽はアクが少なく、さっとゆがいゆるものを食糧の一部として利用てひたしもの、和え物にします。したので救荒食とされていました。いため物、揚げ物にしても最高で現在では趣味的な摘草を楽しんす。だり、また、高級料亭や民宿での薬用としては、八・九月ごろ根郷土料理として、もてはやされてを掘り起こし、水洗いして薄切りいる山菜ですが、こうした救荒食にし、日干しにして煎用または乾としての一面もあったわけです。燥根を薬酒にして怯疾薬に。一日さて、摘草や山菜採りですが、盃一・二杯飲用します。以前にもこの欄でご注意申しあげ○アザミましたが、正確な知識がないと毒若芽・若葉・雪を山菜として利草との見分けがつかないというこ用します。見たところトゲがあつとです。て食べられそうにありませんが、野生のトリカブト、ドクセリ、とうしてどうして、煮たり揚げ物ドクウッギは日本三大毒草といわにすればトゲは柔かくなり気になれる草です。山野草採りにでかけりません。トゲが固くなる前に摘るときは、必ず知識のある人と一むのが美味しく食べるコツです。緒に行動することをおすすめしま根が太くなるものが多く、これも山菜を健康食として拝砦q・乾堺ヤニメ,乱,,鞍紬'-,、Pマざ■1罪U2■"L、宿α,刃凸ぎぎ害堂守禽溝基秒画…畠.零掌需冬窃、幸中学校二年生、十五歳。昔の元服に通ずる駿式、立志式が、去る二月十四日、常北中体育館で厳粛に挙行されました。自分のすすむべき道を探求し、それを遂行すべく決心し努力するという志を立てる儀式。その決意を発表し合いながらの意義ある一日をすごしました。近ごろ若い母親の中に、幼い子を叱らないで育てようという考えが見うけられます。私の記憶の中,に、このような子育てをして苦い体験をした人のことが想い出され、食用として利用します。高原の観光地で名産として売っている「山ごぼう」は、本当は牛菩ではなくアザミの根です。モリアザミ、ゴボウアザミが使われます。アザミの根は揚げ物としても、ミソ漬やI青・少年喫相談員の声I厳粛に立志式ものさし石塚一金長俊介はたしてこれでうまくいくのかと疑問に思います。他の人が迷惑しているのに親が子を叱らない。子供は、まわりの人が困っているという認識がない。粕漬にしても結構な味です。薬用としては花・根を薬酒にしてもよく強壮・健胃等の薬効があり、葉は外用薬として湿疹によく、乾燥根は煎液として内服、利尿、神経痛に効果があります。それを知っていながら注意しない。叱られることによって、子供は自分の行いが善くないことと理解し、心の小さなものさしに目盛が刻まれていきます。善いことも同じで、喜びも悲しみも、すべてこのものさしの一目盛になるのです。ものさしは成長し、中学生になり高校へとすすむにつれて、社会のきまりを覚えてゆくのです。われわれ大人は、一方的に自分の尺度で計ることなく、・立派な人生のものさしに育ってくれるよう、手助けをしなければならないと思います。人の心のものさしは、ほかの人にはわかりません。目盛のはっきりしたものをもって、一生を送りたいなと考えています。▲誓いを新たにした立志式広報じようほく101-338-

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