広報じょうほく No.288 1986(昭和61)年 10月
7/14
相続や遺贈(遺言によって財産を譲ること)によって、亡くなった人(被相続人)の財産をもらった人(相続人など)には相続税がかかります。そこで、相続税のあらましを説明しましょう。相続税は、相続や遺贈によってもらった「正味の遺産額」が「基礎控除額」を超える場合に、その超える額に対して課税されます。一、正味の遭産正味の遺産額とは、被相続人の遺産の総額から、非課税財産及び被相続人の債務や葬式費用を差し引いたものをいいます。なお、相続や遺贈によって財産をもらった人が、相続開始前三年以内に被相続人から財産の贈与を受けているときは、その財産の価額を正味の遺産額に加算することになっています。二、基礎控除基礎控除額は、二○○○万円に法定相続人一人当たり四○○万円を加算した額です。なお、基礎控除額を計算する場合の法定相続人とは、相続の放棄をした人があってもその放棄をしなかったものとした場合の相続人I蕪の恵I財産を相続したら一日三》四九三円に茨城労働基準局では、茨城県最低限度を定め、それより低い賃金低賃金を、一日三、四九三円(現行で労働者を雇ってはならないとす三、三九一円、引上額一○二円)、る制度で、今回改正された最低賃時間給では、一時間四三七円(現金額は、茨城県内の事業場で働く行四二四円、引上額一三円)に改労働者、すなわち常用労働者はも正し、本年十月十七日から実施すちろん臨時雇い、パートタイマー、ることになりました。等履用の形態、男女の別、年齢を最低賃金制度は、国が賃金の最問わず、すべての労働者に適用さをいいます了三、非腺税財産非課税財産には次のものがあります。①墓所、仏壇、祭具など②心身障害者共済制度に基づく給付金の受給者③相続人が受け取った死亡保険金.(被相続人が保険料を負担したものに限る)のうち、原則として、相続人一人当たり二五○万円までの金額④相続人が受け取った死亡退職金のうち、原則として、相続人一人当たり二○○万円までの金額⑤相続税の申告期限までに、国や茨城県最低賃金を改正地方公共団体または特定の公益法人に寄付した財産で、一定の要件に該当するもの※なお、遺族が受け取った通常の香典には税金はかかりません。四、相続税の税率相続税の税率は、一○パーセントから七五パーセントまでの超過累進税率となっています。なお、相続人が被相続人の配偶者であるときや被相続人から生前に贈与を受けているとき、あるいは、未成年者や心身障害者であるときには、その人の相続税額から一定の控除を受けることができます。五、相鏡税の申告と納税相続税の申告及び納税は、被相続人が死亡した日の翌日から六か月以内に、被相続人の住所地の税務署にすることになっています。れます。ただし、心身障害のため著しく労働能力の低い者、試の試用期間の者等については、最低賃金法第八条の規定により、茨城労働基準局長の許可を受ければ、この最低賃金未満でもさしつかえないことになっています。なお、食料品製造業など八業種これから寒くなると、衣類を一枚・二枚と重ね着することが増えてきます。お母さんが重ね着するにつれ、子どもにも厚着をさせがちになってはいませんか。よく「足が冷たくてかわいそうだ・・・…」という言葉を耳にします。しかしこれは、子どもにとって本当にかわいそうなのでしょうか。※赤ちゃん・子どものからだ一般に新陳代謝が盛んで、運動も激しく体に熱がこもりがち。この熱を自然に発散させたり汗をかいたりして体外へにがしています。※厚着にさせると………肌に張りやつやがなくなり、ぶよぶよしている場合が多く運動しにくくなり、運動不足、l保健婦だよりl赤ちゃんは薄着の産業別最低賃金の改正については、現在、茨城地方最低賃金審議会で審議中ですので、決定次第お知らせします。最低賃金についての詳しいことは次にお問い合わせください。▼茨城労働基準局賃金課電二四’六一二五ひいては夜泣きの原因となります。※うす着にさせると………寒いときには皮膚の毛細血管がギュッと収縮し、暖ければすばやく開くというように、環境の変化に反応し、体に抵抗力をつけます。これから寒い冬に向かい、突然「うす着の習慣を・・・…」といっても大変です。夏のうす着の習慣を継続させていけばむずかしいことではありません。衣服の枚数の目安としては、生後三ないし四ケ月以降は大人より一枚少なめにすることです。また、子どもの背中に手を入れ、汗ばんでいれば衣服または掛け物が多いということになります。に'7:広報じようほく-269-
元のページ