広報じょうほく No.288 1986(昭和61)年 10月
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世の中がどんなに進歩変化しようとも、愛情のあたたかさは大切です。近ごろ、新聞などに井戸端会議という言葉がでてきますが、昔の井戸端会議が新しく認められようとしています。お互いを理解し、心と心のふれあいのなかで、地域の仲間づくりが進行し、確立されて親睦感が深められるので、子どもの話をするそ留母の世の傾きのまま蕎麦咲ける今瀬剛一踊りの輪太りつつあり月夕べ荒井煩雨貼り替えし障子に映る妻の影加藤鉦好千だ、主人ら人秋簾文鎮風を押へけり片見博神妙に酒呑んでいる盆の漁夫鈴木きよしI憲沙年.相漂貫の声I新井戸端会議すて当秋冷の捨蚕生きんと立ち上る原勝男2ぶ稲刈機使う若さと舷しめり阿久津あい子花野行く煙の如き霊枢車袴塚末子からだまで染めて仰ぎし紅葉山浅野菊枝か今やしづⅣ秋茄子の干割れも入れて芥子漬高橋芦江松の根に西日が照りて潮騒ぐ飯嶋とみさわやかに握手異国語口早に飯村愛子やわらかな異国の風に萩の花長須きみのにしても家庭の良否を包みかくさず素直に話し合える場が井戸端会議です。またべ親はいつになっても親バカで、子ども・子どもと心配して子どものいうなりになってしまいがちで、バイクやテレビゲJムなど、物を買い与えてしまう家庭もそこで反省し、正しい方向へ子どもを指導できるのも井戸端会議の良さでもありましょう。増井仲田武男秋刀魚焼く家中匂ふ事もなし瀬谷博子ロ都美しく老いたき希い秋祭り吉元つる代り岳▲今●秋風に一つ残りし花桔梗五十嵐千恵子死の前ぶれもなく秋風通りすぐいそべきよ弟の生まれ運動会一位綿引英子扇風機とりのこされし顔となる竹内幸子二イホ尾不来方の城跡風の中に秋(盛岡城跡).鯉劉寿美恵(城北句会選〉子どもの公共心『公徳心を育て.さらに、無免許バイク乗りや夜遊びの子を善導できるよう、お互いに注意し合えるこうした場こそ必要であるとしみじみ感じています。どんな小さなことでも話し合い、親身になって助け合える場づくり、新井戸端会議は、青少年健全育成の上からも望ましいことだと思います。お互いに家庭と近所、そして友だちの輪があってこそ世の中が楽しく明るく、希望に向って進んで行けるものと思います。親と子、友だち同志、近隣同志それぞれ愛情に燃え、気楽に話し合える場をつくり仲よく暮らしたいものです。・十.四年前の昭和四十七年.六月七日、石塚地区簡易水道予備水源井内において、不慮の事故により尊くも殉職されました、故寺門義和氏及び久保田春道氏の慰霊碑が、このほど石塚浄水場内に建立され、その除幕式が、彼岸の九月二十六日に、ご遺族をはじめ関係者多数のご臨席のもとに行われました。当日はぬけるような秋空のもと、故人のお孫さん、甥子さんの手により、碩徳慰霊の碑が除幕され、本町水道事業発展のため職務に注がれたご遺徳をしのぶと同時に、永久にご冥福をお祈りし、二度とこのような事故がないよう、心を新たに誓い合いました。.からだの不自由な人を毎月第三日曜日は‐いたわる「家庭の日」。よりよい文化家族みんなで。かぜをひかない注意話し合いをしよう・昭日は県民の日○今日のテーマ月などについて話し合おうはたらく人に感謝しよう詔日は勤労感謝の日町新生活運動推進協議会水道事故慰霊碑を建立厳▲厳粛に行われた除幕式12広報じようほく-274-
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