広報じょうほく No.286 1986(昭和61)年 8月
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」今度の日曜日.何をするのか楽しみ?」「もち/・テレビ・ゲーム」「誕生日には何を買ってもらうの」「ゲーム・ソフト」ある中学生との会話です。テレビゲームの販売台数は六百万台とも七百万台ともいわれ、小学生はいうに及ばず中・高校生から青年の間でも、持っていない子の方が少ないのではないかといわれるほどです。ソフトの二つや三つこなせないと、友だちの間で浮き上ってしまい、仲間に入れてもらえないlといった流行の遊びに乗りおくれまいという心理が普及に拍車をかけているようです。テレビ・ゲームについての考え方には賛否両論いろいろあるようですが、それはともかく、特徴として言えることは、たいへん内向的な独り遊びだということです。機械を相手に自分のカラに閉じこもる1.しかも、やり始めると一時間や二時間はすぐたってしまいます。時間を決めて打ち切ることができるのなら問題はないのですが、自己コントロールがまだ十分にできない、統制力が身についI問い直される親子関係I内向化する遊び窓越しにかわいい声がして、思わず振りかえった。「お花がきれい、いいにおいがするね……」見れば、まだ二・三歳ぐらいの女の子である。大人でも無関心な人が多い。でも、あの子は美しいていない年齢ということもあってそれは無理なことかも知れません。中学生の心の成長にとって大切なのは言うまでもなく友だちです。人間関係のネットワークの中で精神的な”養分〃を得て、血となり肉となっていくのです。しかし、楽しいことばかりではありません。心を痛めたり、自尊心を傷つけられたり、ケンカしたり、それはいろいろありましょう・かといって、こうした悩みから逃げていたのでは、自分を取り巻く状況は変わりI責少年》相膜員の声I一トト今イヒと少女石塚享瀬谷昌子ものに心打たれ、立ち止まって香りを楽しんだのである。見過してしまうような、ほんの小さな出来事だったけれど、私には、衝撃的であった。美しいものに感動し、それを素直に表現できる心がうらやましかった。ません唾はたして、テレビ・ゲームが、わずらわしい人間関係からの逃避の場になってはいないでしょうか。やっと自分の思い通りに客る相手を見つけたlと。しかし、集団参加の方向とはほど遠い行為として一人で画面に向かう、ここにはコミュニケーションというものが皆無なわけです。読書も一人で取りくみますが、こちらは執筆者との心の交流があります。深く自己を省みる、内向より内省を心がけたいものです。ところで、酒は飲んでも飲まれるな″という言葉があります。テレビ・ゲームにも同じことが言える面があると思いますが、いかがお考えですか。宅地建物取引のために⑦○ローンの条件を調べましょう。自分の手持資金で、宅地建物を取得できれば理想的ですが、多数の人は、公的資金、銀行ローンを使用する場合が多いと思われます。しかし、借入れは返還を伴うものですから、決して甘いものではありません。貸す方は、年収、保証人、担保能力などを厳しく調べ、返済能力のある人だけにしか貸しません。このため、業者から次のことがらについてよく説明を聞くことが大切です。①業者が金融機関と提携があるかどうか。ない場合は紹介してくまた或る日、店の前で幼稚園生がチューリップの球根を母親にねだっていた。「毎日お水をかけてやるの。だんだん大きくなって、きれいな花が咲くよ…・・・」けれども母親は無視したように「植える場所がないでしよ。どうせ駄目にしちゃうでしよ…?」帰えりぎわ、私は球根を二つ、その子にあげてしまった。こんなに幼いうちから花を育てようという心、美しいものに感謝する素直れるかどうか(〕②金融機関名。③借受けできる金額。④年利率。⑤貸付期間。⑥毎月の返済額。以上のようなことを聞いたなら、自分が将来、長期間にわたって返済が可能かどうかよく考えたうえで、直接金融機関へ行って確かめてください。なお、契約書にも「万一、ローンが利用できない場合は、契約を白紙に戻す。支払済みの金銭は返還すること。」の一項目を入れておく慎重さも必要でしょう。な心、忘れていた大切なものを彼女たちに教えられた思いがする。あの子が一生懸命育てたチューリップ。きっと見事な美しい花を咲かせたことだろう。「§広報じようほく-243-

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