広報じょうほく No.286 1986(昭和61)年 8月
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薬草の話をしているうちにちょっと気づいた点があるので一言ご注意申しあげます。皆さん方、いろいろと薬草を採取していることでしょうが、その中に、良く似た草でも毒草がありますから、注意して採取してください。間違って食べたいへんなことになった例がありますので、参考のために二・三あげてみます。◎トリカブト(キンポウゲ科)ある家の父親が、東京から帰えった息子と二人で山菜とりに山へ出かけ、間違ってこの若葉を食べてしまい、父親が亡くなった例があります。根はウヅ(鳥頭)母根、ブシ(附子)子根という漢方では、強心利尿薬として使用しますが、全草持に根にはアコニチン(アルカロイド)を含み、誤食すれば唱吐、下痢、よだれ、呼吸困難となり、手足のしびれはげしい中毒を起こし死亡するといわれています。ゲンノショウゴに似ており強い苦味があります。◎ドクゼリ(セリ科)セリと同じようで、水辺にはえI薬草よもやま話I薬草第二話那珂西西野信る草丈一メートル位のセリです愚若草をつむとき、よく似ているので間違いやすい毒草です。この根はみどり色で太く、タケノゴのようにフシがあり、たて割りにするとフシの間は中空です。延命竹、万年竹といって観賞用にしている方もあります。全草持に地下茎にはシクトキン(苦味質)シヂン(アルカロイド)等を含み、誤食すれば強直性けいれんを起こし、よだれを流し、脈早く呼吸困難となって深く眠り死すとあります。◎フクジュ草(キンポウゲ科)春早々に咲くので縁起のよい祝儀の花として福寿草の名がついたといわれます。昔は心臓病によいとされ、根を煎じて飲んで死亡したという事故が起きています。全草持に根には、作用のはげしいシマリン、アドニトキシン(配糖体)を含み、飲食すれば唱吐、脈の乱れ、呼吸困難などが起こり心臓マヒに至るという危険があり家庭では気をつけてください。◎キケンマ(ケシ科)四・五月ごろ、低地や川辺などに自生し開花する多年草です。黄去る七月二十二日、水戸県民福祉センターにおいて、県老連主催の研修会が開催され、町高ク連の推せんにより参加してまいりましたので、その結果についてご報告したいと存じます。当日は県北二十五市町村の老人グラブ婦人会員約八○名が参加し盛大に行われました。午前中は講話があり、午後は体験発表だったのですが、今年度は常北町が担当ということなので、私たちの会、朋友会と町及び高ク連主催の事業等について発表し、その後、質疑応答、レクリエーション、講評等を聞いて終了しました。本日の講話によりますと、茨城県の成人病の死因の第一位は脳血管疾患だったのが、今はガンが第一位を占めているとのことですの色い小花がすずなりに咲くやわらかい草で、つい採りたくなります。全草に作用のはげしいアルカロイドを含み、誤食すれば酒によったようになり、眠けがさし、吐き気して黒眼が小さくなり、脈がゆ○投稿○県老連の研修会で得たもの上入野園部べたね子で教えをうけたガン防止・十二カ条についてご紹介しましょう。①偏食しないでバランスのとれた栄養をとる。②同じ食品を繰りかえし食べない③食べすぎを避ける。④深酒はしない。⑤喫煙は少なくする。⑥適量のビタミンA・C.Eと繊維質のものを多くとる。⑦塩辛いものを多量に食べない。あまり熱いものはとらない。⑧ひどく焦げた部分は食べない。⑨カビの生えたものは食べない。⑩過度に日光に当たらない。⑪過労を避ける。⑫体を清潔に保つ。それに、ボケ老人も増えているので、体とともに頭もつかい、脳の老化を防ぎ、若さを保つこと。平素、元気に過している人は、病るく深くねむり、体温が下って心臓マヒを起こし倒れるとあります。このようなはげしい毒草ばかりではありませんが、万一を考え、くれぐれもご注意ください。夏、毎日暑い日が続くと、水の使用量が急増します。河川や井戸の水位も低下してきます。町の水道も例外ではありません。ときには、水不足による給水制限という場合もあることでしょう。その大切な水を無駄に使ってはいないでしょうか。水道の蛇口を出しっ放して使っていたり、必要以上に散水するなどということのないよう、くれぐれもご注意ください。床についても長くなくて済むようだとも話されました。それから、県老ク連活動推進員山本英一先生のお話によりますと、全国的に男性会員よりも女性会員の方が多く、会をよくするのも悪くするのも婦人会員次第ですから、老人といえども教養を高め、すすんで社会活動に参加してほしいと強調されました。最後に島田誉志子先生による手足の運動やダンスの指導があり、和気あいあいのうちに充実した一日を終わりました。水は大切に使いましょう’1:広報じようほく-245-

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