広報じょうほく No.282 1986(昭和61)年 4月
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強い風が吹く春先は、ほこり力目に入ったり、花粉がとんできたりして目の疾患の増えるときです。、流行性角結膜炎アデノウィルスによるもので、はやり目といえば、この病気といわれるくらい伝染力が強い病気です。結膜(しろ目)がむくんだように赤くなり、まぶしくて涙が出ます。一、二週間ほどこの状態が続き、やがて炎症が角膜(くる目)に及ぶと、まぶしさやゴロゴロした感じが強くなります。伝染力が強い上に長びきやすいので、家族全員に伝染したり、学校では学級閉鎖になることもあります。プールの水を介して広く伝染することもあり、プール性結膜炎ともいいます。早く眼科医の治療を受けましょう。家庭での洗眼はあまり効果がなく、むしろ伝染を広げる心配があります。この菌は熱に弱いので、患者のタオルや洗面器は別にして熱湯消毒をします。目のまわりにふれた手は、石けんでよく洗い流すなど注意してください。◎アレルギー性結膜炎強い目のかゆみがあり、涙、くI保健婦だよ雁雷I春先の目の病気しやみ、鼻水などを伴うことが多く、結膜が充血します。春先、急に増加するのは、花粉による場合が多く、スギ、ヒノキなどが問題になります。また、チリダニのようなものがアレルゲンとなっていることもあります。かゆみをとるには、副ジン皮質ホルモンの点眼薬が効果的ですが、素人が乱用するのは禁物です。必ず医師に処方してもらいましょう。▼目に入ったゴミけっしてこすってはいけません。がまんして静かに一〒三度まばたきすれば涙で自然に流れ出るのですが、それでもとれないときは、まぶたをひっくり返してみます。ゴミが見つかったら、綿棒を水でぬらしてそっとふきとります。どこを探してもゴミが見つからないのに、目がゴロゴロして痛いのは、角膜にささった疑いがあります。工場の近くや鉄道の沿線で風の強い日に鉄の細かいくずが角膜にささることがあり、放っておくと痛いだけでなく、細菌感染や失明の危険もあります。そのままガーゼで、そっと目をおおい、早く眼科医へ行きましょう。可ザ行マザ穴万歳▼藷一穴庁雨奇F両面毎面p両ワ『雨-‐I該当者は至急届出をI常北町国民健康保険加入者で、どから年金をもらっている人とそ長い間、会社や役所に勤め、厚生の家族は、退職被保険者及びその年金保険や共済組合、船員保険な扶養家族として、沌歳になって老四月から入る幼稚園で》お母さんとこどもが面接を受けました。園長「いま、どこかよその幼稚園へ通っていますか」この子は二年保育の組へ入るのですが、ほかの園で三年保育にいるのに、別のところへ移らせたいと考えるお母さんが少なくありません。それでいろいろ質問をされたのです。「いいえ、どこへも行っておりません」お母さんがきっぱり言いました。すると、おとなしくしていた子どもが、「ボク、〔×〕幼稚園へ行ってるヨ・・・・。。」退職者医療制度へ奄辰厳と大声でさけびました。お母さんの顔色がさっと変わりました。園長さんは母子をまともに見てはいられなかった、といいます。よその幼稚園へ行っているか、と聞かれたら、行っていませんというのですよ。うちでよく聞かされてきたに違いありません。途中で転園しない方が、新しい幼稚園にも喜ばれるといううわさがあるからです。しかし、子どもは無邪気で、大人の思惑など受けつけません。仕込まれたお芝居のセリフを忘れて、本当のことを言ってしまいました。ありもしないことをうそつき教育極塞麺識外山滋比古言うより、ありのままを答える方が、子どもにとっては、ずっとやさしいのです。とにかく、お母さんのまけ……。こういうお母さんだから、よく正直に言ったわね、とあとで子どもをホメたりはしなかったでしょう。あれだけよく教えておいたのに、どうして忘れてしまったの、と叱ったかもしれません。お母さんたちはよく、お友だちの悪いことばがうつって困るなどとこぼしますが、うそをつかせるのはもっとも悪いことのはずです。いくら幼稚園によく思われたいからといって、わが子にうそつき教育をするなんてなんと情けない親でしょう。それまでして入れなくてはならないところなどあるわけがありません。幼い子どもの心を大切にしたいものです。人保険に移るまで「退職者医療制度」という新しい制度でお医者さんにかかることになりました。該当する方でまだ届出をしていない方は、大至急届出をしてください。河広報じようほく-192-

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