広報じょうほく No.276 1985(昭和60)年 11月
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現代社会にあって、ともすれば日常生活の多忙さに追われ、平凡に暮らしがちであります。人はみな、すべて睡康で明るく楽しい、ゆとりのある日々を過ごしたい。この願いこそ、金銭にかえがたい本当の意味での倖せではないでしょうか。将来のことなどあれこれと悩んでいる矢先、薬草会の西野会長にすすめられて入会したのはごく最近のこと。それまでは、薬草に関しての知識は全くなく、見るも聞くもただ珍らしく、次第に興味を抱くようになった一人です。最近、新薬草としてアマチャズルの薬効についての報道がなされ今やアマチャズルを問わず、薬草についての関心が高まり、静かなブームを展開していることは周知のとおりです。私も幼少のころ、母に手をひかれて近くの山へ草とりに行ったことを覚えています。いたるところに自生しているセンブリを、折っては口に入れ、かんでははき出し、そのニガ味を確めてみるなど、幼偶薬草よもやま話献鵬薬草雑感那珂西森島純真いころの想い出は、なつかしく平和な時代ともいえるころでした。現今はどうでしょうか。著しい経済成長は社会を激変させ、生活環境を大きく変化させました。各家庭の台所にしても、従来の薪や炭から電気、ガス、石油におきかえられ、農業にしても大型機械の導入による省力化がはかられ著しい進歩がとげられました。しかしその反面、運動不足もさることながら、必然的に体力とくに足腰の衰えという現象も起きつつあります。では自然はどうでしょうか。山は荒れ放題、かつてはどこにでも見られた植物は、いつの間にか手の届かない遠いところへ行ってしまったものもあり淋しい感じです。なかには乱獲によって絶滅寸前の植物もあると聞き及んでいます。採集にしても、子孫の繁栄ということを考え、そっと残しておくという優しい心づかいが必要です。私は入会まもない会員ですが、二日酔や胃の調子が悪いときなど時折りセンブリを煎じて服用しますが、これが大変効きます唇野辺に自生する野草も、使いみちによっては立派な薬として生まれかわり、自然の植物が人間の病気を治す力をもっているということは何んとすばらしいことでしょうか。私は山歩きが好きです。いろいろな動物や植物との出会いの中で、この目で見、確かめること一・・K■■三画b■r■■二K■■r■■・茜■■..■■■・r殉さんし寂り@二、○○○円区長会・代表桐原保巳様◎一四、四四○円は、私なりの健康法でもあります。これからも、山野の中で動物や植物とくに薬草とのかかわり合いを善意のともしび深めながら生活をエ、言〆ジョイしていきたいと願っています。常北町役場職員組合自動販売機の販売手数料を預託されました。一昨広報じようほく-126-

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