広報じょうほく　No.272　1985（昭和60）年　7月

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ダムに貯水された水は、利用計画のもとに計画的に貯水位を上下させ、洪水や水の利用に対処することとなり、このため水門の操作を行うことになります。特に六月から十月にかけては、台風や異常降雨による洪水の多い期間であり、この調節のためダムの水を流すことが多くなります。ダムの水を流すと急に水かさが増しますので、次のような警報が出ましたら、危険ですからすぐに川からあがってください。また、河原には入らないでください。①放流開始一時間前に、藤井川流域に設置したサイレンが、次のように鳴ります。一分、秒一分二分一分、秒一分…………吹鳴休止吹鳴休止吹鳴休止吹鳴蕊蕊蕊1異常降雨時のダム管理6分加秒管理事務所からのお願い8分如秒③藤井川ダムは、このほか警報車やスピーカーでもお知らせします。○このようなとき、ダムから水を流します。〈洪水のとき〉・洪水が予想されるとき、ダムからあらかじめ水を流して貯水池の水位を下げておきます。・洪水が少ない量のときは、流れてきた水をそのまま流します。・洪水の量が増えてきたときは、一部を貯水池に貯め、残りの水を流します。・洪水が過ぎたあとは、次の洪水に備えて貯水池の水位を下げるため水を流します。〈渇水のとき〉・渇水になって、下流の農地や都市で水が必要なときは、必要なだけ水を流します。②放流開始十分前に、ダムに設置したサイレンが、次のように鳴ります。一分、秒一分m秒一分二分吹鳴休止吹鳴休止吹鳴休止←一分畦秒一分正秒一分吹鳴休止吹鳴休止吹鳴-肩をよせ合う小さな集落があり山あいの狭い耕地にタバコ、馬鈴薯が作付けしてあった。こちらとは比較にならないほど成育がおくれている。午前一○時、尾瀬入口の沼山峠到着。休憩する間もなく入山、カラ松に似た巨木が連る原生林の間を、板を二列に並べた上り坂の遊歩道が続く、山の凹地にはまだ残雪が冬山のなごりをとどめている。幸い好天に恵まれ、気温二十度、初夏の日照りは強いが、標高一七○○米の山の冷気は、汗ばんだほほをここちよくなでる。原生林を抜け、熊笹の繁茂する林老駆に鞭打ちながら、田植そして畑の播種作業と一段落つかせ、麦刈りまでの少しの合間にひと息入れる心算で、尾瀬で行楽の一日をすごした。朝四時出発、七会村、茂木町をすぎ、眠りから覚めたばかりの五十里ダムへ六時二十分到着、朝食後二十分休憩して出発。この周辺は、いたるところで清流岩をかむ渓流が見られ、目にしみるような山々の青葉が車窓に映り爽快である。街道のところどころに、風で吹きよせられた木の葉のように、<投稿》尾瀬に行って感じたこと上入野猿田正一平.担な遊歩道峰家族づれや老夫婦、登山服に身を固めた若い男女でいっぱいである。やがて沼を一周すると、さきほど入ってきた湿原の遊歩道と合流する。心ゆくまで山の自然美を満喫して、入口の駐車場に着く。所要時間五時間余であった。さて、終日、尾瀬の自然に心ゆくまで親しんだが、二つ感じたことがある。一つは、シーズンに入ると、毎日何千人という入山者があるそうだが、山の周辺は紙くず一つ見らをしばし&突然尾瀬の湿原が眼下に展がり、細長い遊歩道と行き交う人と群れが点点と続き壮観であった。水芭蕉の白と山々の新緑が調和して、言葉にはいえぬ色彩を放っていた。湿原を通り抜け、やがて第一休憩所に到着する。ここから先は、尾瀬沼を一周する遊歩道に入るが満々とたたえた沼の水は、青いというより濃藍色をしており神秘的である。ほぼ沼を半周したところに第三休憩所があり中食をとる。比較的れなく:きれいなことに訪れた入はだれもが感ずるそうである。勿論管理が行きとどいているとは思うが、何んといっても入山者が自然を愛する気持ちになって、ゴミを持ちかえるからだそうである。私たちの町の道路や山や川も、空き缶や紙くず拾いなどしなくともよいように、だれもが自然を愛する気持ちになったら、どんなにかすぱらしいことだろうかと感じた。第二には、板を二列に並べ、行き交う人の体がふれ合うような狭い遊歩道なので、親密感が湧くのか、山の習慣とでもいうのか、行き交う人が「今日は」「おつかれさん」。年よりには「頑張ってね」と、気軽に誰れにでも声をかけ合って、和やかな気分になり、実に気持ちがよかったのである。ときにはカメラのシャッターをたのまれたり、実に和やかな情景が見られた。途中、男女共学の高校生の一団に合ったが「こんにちは、おじさん頑張ってね」・いたわりと励ましの声がかかる。特に女の子の、かん高い張りのある声での挨拶は、活気があり気持ちがよい。私たちの日常生活の中で、尾瀬で交せたような、誰れにでも気軽な挨拶ができたなら、和やかでよいだろうなと感じているものである。6:広報じようほく!常北町科学万博を成功させる会-72-

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