広報じょうほく No.262 1984(昭和59)年 10月
6/14

1分類先日、石塚小学校で発行されましたパンフレットに脊柱側恋症についてわかりやすく書いてありましたが、今回は、もう少し専門的に脊柱側雪症について、つけ加えてみたいと思います。脊柱側琴症とは、脊柱が回旋琴形を伴いつつ側方に恋曲するものをいいます。側沓変形には、非構築性側恋(機能性側恋)と構築性側琴とに分けられます。①非撰築性侭憲二時的な側恋)A不良姿勢による側沓B疹痛性側湾(椎間板ヘルニヤ等)C左右下肢長差による側恋Dその他②犠築性樋噂(脊柱の回旋を伴う椎骨の変形をきたしている恒久的側沓症)この構築性側恋症が真の側奄症と考えられます。この構築性側恋症の原因にはさまざまなものがあります。脊柱(椎骨・椎間板・靭帯)及び脊柱支持調節機構(筋.I歴学レポIトーF刃脊柱側窒症石塚地方病院院長山崎恒雄神経)のいずれかに障害が生じても、脊柱側恋症は発現します。この破綻が成長期に生じると、脊柱変形はより著明なものとなります。本症は、原因不明の特発性側恋症と、原因となる病気がわかっている症候性側恋症とに分けられます。脊柱側恋症を成因因子の面から国際的に分類しますと、次のようになります。☆特発性側雪症原因がよくわかっていない側湾症であり、その頻度は脊柱側恋症の大部分、約四分の三を占めています。これは、発症年令によって三つのグループに分けられます。①乳幼児期特発性侭奄症このタイプは九○%のものが自然治癒する傾向にあります。②学童期特発性開奪症四〜九歳で発症する。この時期の側沓症は軽度恋曲で、可動性が保たれるものが多く、進行性悲曲は少いようです。③思春期特発性側噂症十歳前後に発症する。特発性側蛮症の大部分はこのタイプです。【一いおゆる第二次性徴が表毒がはじめる思春期前期に発症し、進行性の恋曲は女子に圧倒的に多く、胸椎部で右凸側恋を呈するものが多いなど、特徴的な臨床像を有しています。やせ型の体型に多い。小学校五・六年生ごろに発症し、進行性のものは成長とともに零曲が増悪しますが、生理が発来し、骨が成熟するとともに恋曲増悪が鈍化し、骨成熟完了とともに零曲は固定化します。☆症候性偲蜜症①神経筋性側憲症①神経性側恋症A上位一三-ロン性、脳性小児麻簿、脊髄性小脳変性疾患、脊髄空洞症、脳脊髄腫癌等。B下位ニューロン性、脊髄性小児麻簿、二分脊椎、脊髄筋萎縮症②筋病性側恋症最も代表的なものは筋ジストロフィ症にみられる側恋症です。②先天性側唐症特発性側恋症について頻度の多い側恋症です。椎骨奇形が起因となり、椎骨成長のアンバランスにより側恋症が進展します。③リウマチ疾患に伴う捌蓉症その他外傷や脊椎感染症によるもの、その他、代謝性疾患、腫癌等による側琴症があります。Ⅱ検診現在、最もひろく用いられている方法。①視診方法は、A↑両肩の高さ、B・両肩牌骨の高さ、位鍾、C・ヒップラインの左右比較、D・前屈した時の背面の高さの左右比較(筋骨隆起・腰部隆起)の四つのチェックポイント法です。このうち殻も信頼のおけるチェックポイントはDの前屈テストです。全生徒に、毎年一回、一次検診を行うのが基本ですが、思春期特発性側恋症が十鑑ごろに発現することから、小学校五・六年生及び治療意義の高い中学一・二年生を対象とするのが能率的です。第二次精検は、地域の専門医で受診させることです。③侭噂症の発見率側恋症の発見率はが検診方法により必ずしも一定はしていませんが、側沓度一五度(CObb法)以上の側恋の発見率は一%前後と思われます。二○度以上で要治療筋骨隆起の計測AO一水寺筋骨隆起高(A一三筋骨隆起高七ミリ以上、女子は八ミリ以上一次スクリーニング法として行れております。②一次検診の鋪象側琴症例は全体の約○・三%から○・五%くらいと思われます。Ⅲ側奮症の指導・医療本症の治療の目的は、未治療のまま放置されると起こりうる、カーブの進行増悪、・疹痛、容姿の悪化、脊柱支持性の障害、心肺機能障害、神経合併症など合併症の出現を未然に防ぐことです。原因、年令、カーブパターン、恋曲程度などで、患の後の脊柱側湾症の自然径過が異なり、治療方針も異ってきます。一応、治療には①牽引療法②ギブス矯正法③装具療法④手術療法等があります。側恋症の指導・医療のめやすを表にしますと次のようになります。/一三三、‐61i成功させよう科学方薄うぐば'85広報じようほく-926-4ぴ20口1,四一一章一《》一』一塁一}手術治鰯一コ一寺一部呼一》垂一F』lよる観察【一西》“一画』一』■一』一壱m■■一一一■■■一幸甲・一口【ロ型宇』Ⅱとの定鰯観察を必要とする。|■可舎引J・4中4-■■』曲。□■ロ月咽■・て・90ⅡI注窓し、次年度の検鯵で慎重にチェックする‘農.巻

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です