広報じょうほく No.254 1984(昭和59)年 2月
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「火事は怖どと、ただ漫然と考えているだけでは、火災は防げそうにもありません。どういう場合に、どんな火災が多いのか、そのためにはどんな注意が必要かlいわば、火災の”傾向と対策“を自分なりに整理しておくと、予防に対する気くばりもより具体的になって安全です。昭和五十八年版消防白書によると、昭和五十七年中に発生した火災は、全国で六万五百六十八件。火災による死者を火災の種類別にみると、建物火災によるものが全体の七割近くを占めています。そのなかでも木造住宅での死者が最も多く、階層別では一階での死者が約七割を占めます。このほか、死者を出した火災には次のような特徴がみられました。火事はここが怖い〈2月〉一年のうちで火災による死者が多いのは一月から三月。昭和五十七年中の死者のうち、約四割に当たる人がこの期間に命を落としています。また、この三ヶ月間で死者が最も多いのは二月です。寒い時期は、暖をとるための火気使用が増えます。取り扱いに二月・午前三時が恐噂一山火事と聞くとギラギラと輝く太陽の下で、草木が自然発火する………そういう光景を思い浮かべる人がいるかもしれません。しかし、わが国の山火事の場合、これは間違いといわざるを得ません。山火事は、三月から四月ごろの春先に多く発生します。これは、枯葉が地上に種もり、下草も枯れている上、空気が乾燥し季節風が吹くなど、この季節に山火事が起こりやすい条件が重なっているためです。昭和五十七年中には、全国で四千五百七十九件の山火事があり、は。十分注意したいものです。〈午前三時〉時間帯では、深夜から早朝にかけての時間に死者が多くなっています。特に多いのが午前三時台。熟睡しているからでしょうか。家庭では簡易型火災警報器を取り付けるなどして、寝ている間の出火も感知できるようにしたいものです。〈逃げ遅れ〉死亡原因で一番多いのはやけどで五二・四%、次いで一酸化炭素中毒や窒息の四○%大切な緑を山火事から守ろうr-両損害額は約十億円に.羊一のぽ票・います。一方、山火事の出火原因はと言うと、最近五十七年までの五年間のデーターでは、たき火の火の不始末が全体の三三・九%と最も多く、以下、たばこ(二一・六%)火遊び(九・四%)、マッチ・ライター(五・一%)と続きます。これらの数字からも分かるとおり、山火事は自然現象ではありません。山火事は、人間の火の不始末が引慧鐘こすl鯛ら鋤に癖人蕊錆といっていいでしょう。森林資源は一度焼失すると、元‐こな(》ています管また、死に至った経過をみると、逃げ遅れが、放火自殺者を除く死者の七○・六%を占めています。そして、逃げ遅れの中でも「気づいたときには火煙が回り、逃げ道がなかった」と思われるケースが最も多ぐなっています。〈お年寄りや子供〉放火自殺者を除く死者のうち、五三・七%は高令者、乳幼児、病人や体の不自由な人です.お年寄りや子供などの避難場所や避難経路を日ごろから考えておきましょう。火災に命を奪われないために、このような”傾向“に十分注意し、予防に努めてください。今年も野ねずみと家ねずみの一斉駆除を実施しますのでご協力ください。駆除薬品は、各区長さんから各自治長さんを通して配布します。使用方法については、説明書をよく読んで、事故のないよう充分注意をし、指定期日に一斉に実施火災の多い季節ですご農業共済の建物共済は、昨年末に継続加入していただきましたが、加入もれの家庭はありませんか。住宅だけでなく、家具類や物置、倉庫等にも時価額いっぱいの加入をおすすめします。昨年十一月がら、掛金率等が改訂になり、掛金が安くなり共済金の支払いが増えました。と・そ聯になるまで何十年何百年もの歳月を必要とします。最近は「森林浴」(バード・ウオッチング)など、山に安らぎや憩いを求める気運が高まっています。大切な〃緑〃を炎にしないためにも、山で働く人や行楽で山へ行く人は、必ず次のことを守るようにしてください。ワ風の強い日や空気の乾燥しているとき、または枯れ草などがあ野。家鼠の駆除を実施します建物共済へ加入し、よう一,するようお願いします』|⑥実施期日昭和五十九年二月十九日⑧。くわしくは、役場産業課(内線五十五)または、保腫衛生課(内線五十)へお問い合わせください。火災はもちろん、落雷(家具類加入の場合)やポヤ等でも、事故の対象となります。まだ加入されていない方は、ぜひ、この機会に加入してください。詳しいことは次にお問い合わせください。▼役場産業課共済係電三一二内線五四る場所ではたき火をLな随▽たき火の場所から離れるときは完全に消火する▽たばこの吸いがらは.必ず消す▽車からたばこの吸いがらを投げ捨てない▽火入れの許可は必ず受ける▽子供に火遊びをさせないよう注意する一I常北町科学f万博を成功させる会広報じようほく島-832-
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