広報じょうほく No.254 1984(昭和59)年 2月
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面室幸分塞絶慧禁物暴力団の資金源である覚せい剤が、巧妙な手口で私たちの生活の中に浸透し←個人を、家庭を、そして社会を脅かしています。覚せい剤の乱用者は、少なくとも全国で数十万人に上るといわれます。そして、覚せい剤の中毒者による発作的な凶悪犯罪をはじめ、覚せい剤を買うお金欲しさから窃盗や恐鳴を行うなど、さまざまな犯罪や事故が後を断ちません。借金地獄、離婚、家庭破壊、幻覚や妄想による凶悪犯行、精神障害、そして、ついには廃人へ:・・覚せい剤中毒者がたどる悲惨な末路です。なかには「確かに覚せい剤が怖いのは知っているけれど‐それはごく一部の人の話でしよ、私には関係ないわ.…:」そう思っている人が多いかもしれません。でも、この数年、覚せい剤の魔の手は、じわじわと一般市民の生活のなかへも忍びよってきています。特に最近では、青少年や主婦層にまで覚せい剤が広がり、大きな社会問題となっています。私たちの生活を破壊する“白い粉“……覚せい剤から身を守るためには、まず、その正体をよく知ることが大切です。から三十万円といわれます。暴力団が覚せい剤このように少量で膨大な利益が得られることから、覚せい剤は、中毒者をつくり出す暴力団にとって、有力な資金源と覚せい剤が〃運び屋〃によってなっているのです。外国から国内に密輸入されたときこのため、暴力団は、一人でもの取引価格は、一グラムにつき約多くの”覚せい剤中毒者“をつく五千円から一万円程度とみられまり出そうと、虎視たんたんと狙つす。ところが、末端の使用者が入ています。手するときの値段は、約十五万円しかし、暴力団は、表面には姿一広がっている覚せい剤悲劇一そのほか「痛み止め」や「強性剤」としてよく効くといいますが、これらは暴力団が覚せい剤を売るために使う甘い言葉。すべてデタラメです。覚せい剤を使うと、疲労感や眠気がとれたように感じるといいますが、これは過度の興奮状態によって一時的にそうなるだけのことです。薬物の作用が消えると、前にも増して激しい疲労感や不安感に襲われます。そして、このような状態から逃を現しません罰覚せい剤は職場の仲間、遊び友達、団地の奥さん同志、セールスマンなどから、甘い言葉でさりげなく勧められることが少なくありません。覚せ心剤は眠気や疲労がとれるってほんと?▼怒りっぽくなり、突発的な乱暴を働く、また、一貫性のない奇妙な言動が見られる。そして、慢性中毒になると綱神障害をきたし、使用をやめても不安神経症のような状態が残ることがあります。中毒性糖神障害で鼓も多いタイプが、幻覚、被害妄想型と呼ばれるもので、次のような幻覚・妄想にとらわれます。奇▼自分を殺そうと、だれかが狙っている。▼追いかけられ、見張られている。れるためにまた覚廿v剤を使用し、反復使用するたびに滋が増えて、知らないうちに慢搾中毒症状になってしまうのです。”一度だけのつもりが常用者に鐙これが覚せい剤体験者の共通した述懐です。一度手を出すと、もうやめられないのが覚せい剤なのです。言葉巧みな手口に、くれぐれ舗営凌夢もど性意を雪覚せい剤存一使用するとどのような症状が?常習者になると、次のような特徴があるといわれます。▽金適いが荒くなったり、夜遊びが多くなって不良仲間と交際するようになる。くなり、突発的な乱暴》悪口をいわれてvる、その結果、突発的な殺傷事件や放火などの重大な犯罪を引き起こしやすいのです。※※※覚せい剤乱用者が、賞せい剤のとりこになった動機は「好奇心から」「いいと勧められたから」「面白半分」…・…・・といった、ごく単純なものがほとんどです。心のすき間を突いて忍び寄ってくる〃白い粉勿の恐怖………その甘い言葉に足元をすくわれないようにするには、ふだんから心のすきを見せず、覚せい剤を近づけないことが何よりも大切です。F、-830-鶏成功織難識寧泰嘩灘職灘鍾職噂諭恥零繊漁息縛私縛鴬蛾広報磯銑蕊霧認

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