広報じょうほく No.251 1983(昭和58)年 12月
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最近の非行の傾向は一低年令化」「粗暴化」「女子非行」など、これまでと質的に変わりつつあるといわれております。これらの非行に対する特効薬が見出せないままに増加の傾向をたどっているわけですが、身近な問題を一人ひとりがもう一度見直し、手だてを考えれば未然に防止することができるのではないでしょうか。家庭にあっては、変わった髪型や服装、また、行動などが異常であることに気づいたなら、その原因を身近かな家族全員と本音を出し合ってじっくり話し合いをもってみてはどうでしょうか。非行に走りつつある青少年の多r~可非議蝿畠行を未然上泉久野美代子くは、ちょっとした出来心が、とりかえしのつかない大事につながっていく場合もあります。親子の充分な触れ合いから、温かく明るい家庭の雰囲気をつくり私事を書いて失礼ですが述べさせていただきます。私は、明治三十九年四月、旧西郷村春図、綿引家の三男に生まれ、両親の温かい養育のもとに成長し、大正二年四月には旧西郷尋常高等小学校に入学、小学校の教育を卒業し、昭和四年十二月に同村上青山の栗林家の養子となり、現在の妻と結婚、二男四女の子供と十五人の孫を持つ子福者でございます。本年四月二十三日には喜寿に達し、去る十一月十六日には、上青山万寿会から喜寿の祝いに招待され、賞状や記念品の贈呈をうけま喜寿の祝にF一雨出すよう工夫と努力をすれば、非行の未然防止につながるのではないでしょうか。また、地域にあっては、青少年育成のため、社会、学校、家庭と連携をもちながら、次代を担う青少年のための育成につとめると同時に、非行が悲行にならないよう青少年自身の自覚を促すとともに、大人社会の反省も大切なことだと常日頃考えているひとりです。した信この行事は、前会長、所常蔵氏が計画されて毎年実施されており今年で十五回を迎えたそうでありいます。前会長所常蔵氏は、かつで、喜寿の祝いを記念して「上青山の歴史」を出版され、同区全戸に贈呈されていますが、そのあいさつの中に、昔は、喜寿の祝いに、知人に”火吹竹〃を作って贈ったことが書いてありましたが、現在の家庭では、昔と違って電化製品が普及し、火吹竹を知っている方は少なくなったことと思います。昔の台所仕率は、薪や落葉を燃やして煮たきをしました。火がよく燃えるということは明快の感がしますが、くすぶって燃えないのは、実に不快です。火吹竹は火をよく燃やすために使った道具でした。かまどの火がよく燃えることは物の豊かさと一家の繁栄を意味していました。仁徳帝は高き屋に登りて見れば煙立つ工業統計調査は、毎年十二月三十一日現在で、全国のすべての製造業に属する事業所を対象として行われる振定統計調査で、我が国の工業の実態を明らかにする重要な統計調査です。来春早々に統計調査員が各事業所に伺います。よろしくご協力ください。担当調査員は、磯野の大畑仙之介さんです。。工業統計調査・民のかまとは賑L窪ぞ・・|と詠まれております。昔は、こうした意味で火吹竹を贈ったということです。さて、七十七年という私の長い人生にも波乱あり曲折ありでしたが、幸いに今日を迎えることができたのは、両親の愛護と社会の皆様方のご支援の賜と深く感謝いたしております。健康にも恵まれ、喜寿の祝いを契機として、今後、郷土を愛するという心構えを新たにし、残る人生を、いささかなりとも社会に奉仕し、惜しまれる老人となって生きがいある生涯を送りたいと願っております。我れ人に恵みし事は忘れてもうけた恩をぱ永く忘るな北繰時宗‐'5広報じようほく成功させよう科学万博つくば'85-799-
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