広報じょうほく　No.251　1983（昭和58）年　12月

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生前の母がひじきにしていた按摩(あんま)さんがいました。彼が全失明になった動機は、あまりにも気の毒な理由があったのです。按摩さんの父は、すぐカツとなりやすく、妻や子をよく殴ったそうですが、ある日、酒に酔った父が、さらに「酒を持って来い」というのを、少年時代の按摩さんが持って行かなかったところ、すごい剣幕の父が拳をあげて彼の頭をひどくなぐったそうです。頭痛や暇気のあと、約一週間後には目の前が夕暮れのように暗くなり、約三週間後には全くの全盲になってしまったのです。以後、一生涯を按摩さんで通しているのです。「覚えている色も赤だけになってしまって……あの夕方の真赤な空を覚えています……」という話を母は涙をこぼしながら聞いていました。按摩さんは、当時十二歳だったそうです。これは、外傷によって脳内の血管が破れ、出血した血塊が、行き場所がないので、附近の脳、この按摩さんの場合は視神経などを圧F可頭の怪我に注意迫して、こんなふうに人間の一生を台なしにしてしまったのです。このようにして萎縮した視神経はもう元へは戻りません。この例によらず、頭部の故障は非常に重大な問題が少なくないわけです。ところが今までは、脳の構造が複雑すぎて、なかなか、その病気に適確に対処できるほど医学が進んでいなかったのです。しかし現在は、その機能的なものに対しては、梢神科、神経科、神経内科などで解明が進んでおり、一・方、外傷のみならず脳血管の故障による器黄的障害に対しては、主に脳神経外科が活躍しています。さきほどの按摩さんも、おそらく今日なら脳外科手術で、悲惨な一生を送らなくてもすんだかもしれません。外国でも〃頭には神が宿る〃と信じている国などがあり、その習慣を知らぬ日本人が、つい、かわいいかわいいと頭をさすってやるつもりで、子供の頭に手をのせたりすると、えらい騒ぎになる…・・.なんて所もあります。蚕一己rー、とにかくお互い、頭に外力を加えることは、非常によくないということをよく認知しておくべきでしょう。交通事故でも、たとえその時はたいしたことはないように思づぞも、少しでも頭を打っていたら、相手の身元も確かめずに、そのまま別れるようなことは絶対にせぬようにしましょう。血管の一部が破れていると、そこからの出血が一〜四週間もあとにたまって来て、はじめて、手が動きにくいとか舌がもつれるとか、嘱気、頭痛、目がかすむ等といった脳症状が出てくるのですから。皆さんの中には、頭蓋骨は強固だから中は大丈夫だろうなんて思う方もいることでしょうが、とんでもありません。脳は”鍋の中に入れた豆腐のようなものだ〃とよく言われるのです。強い衝撃では鍋はそのままでも、豆腐はくずれてしまうでしょう。内部から血管が破れる高血圧、動脈硬化、老令化などが主原因の事態と併せて、外傷からの頭部の保護が、いかに大切なことであるかをご理解いただければ幸いです。へ水戸協同病院皮膚科・泌尿器一一科・茨城大、自治医大講師』画画画画園園◎黄色種(MC)実績人員72名面積4,958.0a買入総代金205,847,920円1kg当りの代金1,589円10a当りの重量261kg10a当りの代金415.183円日本専売公社石塚葉たばこ生産事務所には、常北町、桂村、御前山村と水戸市、緒川村、那珂町の一部が所属し、それぞれ葉たばこの生産にとり組んでいます。そのうち、石塚葉たばこ取扱所には、水戸市、常北町、桂村、那珂町の生産者が、年間を通じ、丹梢こめて生産した葉たばこが搬入され、十一月末で、その買い入れを終了しました。取り扱われた種は、黄色種(MC)と在来種(だるま)で、買い入れ代金の総額は、実に四億八千五百万円という巨額に達しています。今年の葉たばこ買入れ終る‐○常北町恥1増井井上福一さ皇1kg当りの代金1,731円10a当りの重量277kg10a当りの代金479.831円◎在来種(だるま)人員面積買入総代金1kg当りの代金10a当りの重量10a当りの代金実績235名7,292.9a279,674,255円1,545円248kg383,488円ちなみに石塚葉たばこ取扱所での実績ですが、黄色種(MC)でのナンバーワンは桂村の大和田さんですが、常北町第一位は増井の井上福一さん、在来種(だるま)では、下青山の所嘉幸さんが石塚葉たばこ取扱所ナンバーワンに入るというすばらしい実績を上げています。今年の葉たばこの作柄は、黄色種、在来種ともに、夏の天候不順が悪影響を及ぼして、収量(重量)が減少したため、前年度の実績を下廻ってしまったということです。それでは、今年の葉たばこ買い入れの実績をご紹介します。|・織薯燕‐広報じようぼく4’常北町科学万博を成功させる会-798-

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