広報じょうほく No.250 1983(昭和58)年 11月
2/12
障害をもつ人を特別視するような風潮が、いまだに私たちの間に残っていないでしょうか。特に、ふだん障害者とあまり接したことのない人の中に、障害者は一般の人たちとは全く遮っているというような誤解や偏見をもっている人はいないでしょうか。こういう間違った考えをもっている人に限って、障害者に対して必要以上に同情や哀れみの態度を私たちの社会は、だれもが等しく参加できる、差別のないものでなければなりません。しかし、現実はどうでしょう。全国に約三百五十万人以上いるといわれる心身に障害をもっている人たちにとっては、決して恵まれた社会環境とはいえないかもしれません。十二月九日は「障害者の日」です。八年前、一九七五年のこの日国際連合で「障害者の権利宣言」が採択されました。「障害者の日」は、障害者問題についての理解と認識を深め、障害者の福祉の増進を図ろうとするものです。この日を機会に、私たち一人ひとりが障害者問題を改めて考え直し、みんなが参加し、みんなが平等に暮らせる、よりよい社会をつくっていきましょう。そして、障害をもつ人も、もたない人も共に同じ生活を送り、また、社会の発展による恩恵を分かち合うために、障害者の社会参加を妨げている原因をみんなの手で取り除いていきましよ』フ。社会参加を妨ほる誤解や偏見一見せたりまた逆に強く拒絶・・』たりしがちです。障害者に対するこうした態度は、障害者の心をいたく傷つけ、また、その人たちの社会参加をますます妨げることになります。障害をもつ人は、特別な人たちではありません。例えば、背の高い人とそうでない人、若者とお年よりがいるように、目の見えない人も手足の不自由な人も、それは枢月9日は「障害者の日」一一人ひとりの個・入差なのでず唖ですから、私たちが同じ人間である以上、障害のあるなしにかかわらず、お互いが助け合い尊重し合える社会を築いていかなければなりません。陣曇害をも字入力差別や不公平を扱いを受けることなく、自然に社会に溶けこめるようにするために、私たちはいったい何をすべきでしょうか。11自然な態度で交流を’一つは、障害をもつ人だけが特別な不利益を被ることのないように、道路や建物などを改良するといった社会環境の整備が挙げられます。しかし、もっと重要で基本的なことがあります。それは、相手が障害者であることを意識せずに、進んで障害者との交流を深め、人坐bつ、と心の触れ合咋を凸一一=R竃】蛍毎m程画辱い吟-1ー圏勢、-間的な触れ合いを大切にしていくということです。例えば、棚の上のお盆を取るときは背の高い人が進んで取り、重い物を持つときは震い人が震って出るIこういったごく自然な気の使い方や助け合いの糖神を、障害者と接するときにも生かしてほしいのです。つまり、街角で障害をもつ人が困っているのを見かけたら〃相手が障害者だからお手伝いする幻のではなく〃困っている人がいたからお手伝いする〃という考え方に立つことが大切です。11障害者の問題はlわたしたちの問題I豆r==.ーー一堅■齢一一秋の収穫期を迎え、お母さんたちに安心して農作業に打ち込んでいただこうという目的で開設されている季節保育所は、三十五年の歴史をもっています。今年も、去る十月三日から二十六日まで、町内三ケ所で開設されました。日ごろ、遊び友だちの少ない七十余名の幼児たちは、保母さ雲霧季節保育所F、んに見守られながら、砂遊びや一紙芝居、ブランコ、ボール遊び誰そして遠足等欠思う存分、羽》根詮分ぱしました。霧餓巽議雲一やがて子を持つ親となったとき、》きっと思一職斗藷鐸一岬畳鋤一」一とでしよう。‐‐I犀私たちは↓いつ何どき病気や事故などによって障害をもたないとも限りません。また、年をとれば体の機能が衰えて、どこかしら障害が生じてくるものです。ですから、障害者の問題を他人事のように思わないで、あらゆる人が、あらゆる意味で、平等に、そして明るく楽しく生きていけるように、みんなで力を合わせて解決していこうではありませんか。園園露園園園P一訂ロ雰画署一一一辱琴…。'■-1広報じようほく2|常北町科学万樽を成功させる会-784-
元のページ