広報じょうほく No.246 1983(昭和58)年 7月
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子供たちはもう夏休みですね。気もゆるむし、高温で糖神活動が落ちるところへもってきて、遊び放題ですから、この時期は、子供の怪我や事故が多いものです。日本人の事故死の統計をみても、全体の約半分が自動車事故がからみ、残りの半分近くが溺死と墜落死となっています。今月は、子供とは限らないが、事故の際の応急処置について、誰でもできる事を述べてみます。▽出血まず、あわてぬこと。特に顔頭部は、傷の割に出血が多いので、血を見ると素人は動転してしまいます。救急の本などをみると、出血部より心臓に近い所をおさえるとか、縛れとか書いてあります。だがこんなこと、いざとなったらできる訳けなく、第一、出血の多くは静脈性ですから、そんなことしたら余計出ます。誰れでもできる止血法は、とにかく出血部めがけて、清潔な布片をあて、しっか夏休みの事故の応急処置水戸協同病院の小泉先生から、毎月、およせいただいている医学に関するレポート,今月は、ケガ等の応急処置についてご紹介します。一吾.《釦一・一二《一》垂一一一坪り押さえること。これしかありません。彰体表の怪我受傷直後は神経も挫滅していてあまり痛くないのですから、気を落ちつけてよく見ます。土、砂、泥がついていたら水で洗いましょう。ガラス・木・石などの破片があったら指で取ってよるじい。そのあと、市販の消毒液を応用してきれいな布でおおいます。正しくおさえていれば出血もないので、そのまま医師の所へ行きましょう。▼溺水立膝の上に相手の胃部をあて、胃部の水を押し出し、直ちにあお向けにして人工呼吸をします。誰れでもできる人工呼吸は、pうつし呼吸です。相手の頭部を後ろに倒すように伸ばし、相手の鼻をつまんで、いきがもれぬようにして自分の口をあてて、息を吹き込みます。小児なら鼻と口を一緒にします。呼気にもかなりの酸素があるのです。何しろ、呼吸停止後も一水戸警察署管内における、今年に入ってから五月末までの交通事故発生件数は六五○件・死者十六人・負傷者八三九人となっております。このうち、二輪車・自転車の絡む交通事故発生件数は、二七七件で死者五人・負傷者二六六人となっており、全体から見て、いづれ心臓は数分から三十分も動いており、相手は死んでいません。▽皮フのかぶれ流水で流してから、薬局市販の副腎皮質ホルモン軟膏がよろしい。二・三日で好転しなければ、早目に医師へ。▼骨折副木をあてて医師へ。骨、関節靭帯の怪我は、その直後の自分の実感より、もっと悪いと思ってください。たとえば、捻座と思っても実際には脱臼、脱臼と思っても実際は骨折しているというケースが多いので、慎重に考えていただくわけです。▼熱煽まず、水道へ走れ……。とよく言われます。流水で洗って冷やしましょう。昔から言われている食交通事故二輪車。自転車グイパースも三十%を上回(ており、いかに二輪車・自転車が被害を受けやすいかが伺えます。四輪車を運転する者も常に注意していただかなければなりません。が、二輪車・自転車を運転する者も、その特性を充分理解し、交差点での一時停止◇右左の安全確認等交通ルールを守り、無謀な運転用油、みそ、酒、墨汁、桃の葉を煎じたもの、薯をすったもの、小便などは全部ダメです。赤チン、チンク油もダメ。むしろ、清潔な布片をあてて医師へ行くことです。▽一酸化炭素中毒夏は少ないが、一秒でも早く窓を全部開け、胸をおして空気を吸わせてやりましょう。自分自身では「中毒かな……?」と思ったときはもう遅くて、身体が動かず、窓を開けに立てないのです。@なお、筆者は茨城県メディカルセンターの理事をしていますので、救急についてのご希望、苦傭、ご助言等がありましたらお聞かせいただきたいと思っています。それではお気をつけて……。水戸協同病院皮膚科茨城大・自治医大講師=◎交通安全三つのちかい一、道路に出るときは、かならずとまります。二、道路を横断する時は、右・左の安全をたしかめます。三、交差点では、いちどとまり右・左の安全をたしかめます。は絶対しないよう心掛吟で下さに今月から各学校共夏休みに入ります。休みに入ると子供は、規則正しい学校生活から開放され、戸外で生活する時間が長くなります。二輪車・自転車に乗る機会も多くなります。家庭における交通安全教育を徹底して行い、かけがえのない子供を是非交通事故の犠牲にしないでください。。蔑撚蕊驚識蕊蕊識雛農農!:垂凸■BCBりゅB争凸U-r率《混一争畢b塞一酎浬.率謡5広報I多諜うほ兵灘”算..-739-

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