広報じょうほく No.243 1983(昭和58)年 5月
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現在妊娠中のご婦人はドキッとされるかもしれませんが、表題は茨城県のことなのです。茨城県は、文化的なことになったらほとんどのものが全国最低クラスにランクされていることはご存知と思います。たとえば、水道普及率は、全国四十七都道府県中最低の四十七位です。だが、これらの現実に目をつぶってはならぬと思います。実は、周産期死亡率という言葉があります。これは、妊娠二十八週から以後、誕生七日目までを周産期というのですが、この期間に赤ちゃんが死亡することを周産期死亡というのですが、この率が全国一高い、つまり、お産をめぐって最も危険な所が茨城県であるといえるわけです。そして、産婦の方は妊産婦死亡というのですが、これもたいへん良くありません。今さら、どうしてこうなったの、といっても始まりません。要するに、お互い県民の医療体勢づくり二月から.水戸協同病院の刈泉先生に成人病等に関するしボ…卜をお寄せいただいておりますが、今月は周産期死亡についてご紹介いたします。日本一新生児の死ぬ県が遅れているからです。全国ワーストワンの汚名を何としてでも返上したい..…・…と、ようやく各方面にこの問題に対処する動きが芽生えています。日本産婦人科学会茨城地方部会や県母性保護医協会でも、すでに臨床免疫学調査その他を行っていますが、とにかくお産に前後して死ぬ赤ちゃんは、出生一○○○人に対して一三・六人二九八一年)と、全国平均一○・八人に比べると、とびぬけて高い不名誉全国一なのです。かりに生後四週までに死ぬ児……と枠を拡げて考えても全国ワースト四位、一年までをとってもワースト三位となっています。とにかく、一九八一年には茨城県内でお産をめぐって赤ちゃん四八四人、産婦九人が死にました。だがこれも「戸籍が汚れるから」という後進思想で届け出ないものも多く、実際はこれよりはるかに多いともいわれています。おそまきながら県でもその対策胆石は右上腹部の激しい腹痛黄だん、発熱などの症状がよく知られていますが、サイレントストーン(沈黙の石)といって、全く症状のないものもあります。鮫近は、人間ドックなどの普及によってサイレ.ントストーンが発見されることも少なくありません。無症状胆石の場合、必ずしもすぐ手術を受ける必要はないでしょう。ただ、好来重い症状を起こす可能性がありますし、結石の刺激でガンが発生するのではないかという説もありますので、四十歳以上の人は、条件のよい適当な時期に手術を受けることをおすすめします。放っておいて重い症状になると手術がたいへんむずかしくなり、にのり出してはおり、この問題に対して、県内産婦人科医に依頼して妊婦の調査をしたり、死亡者の家庭に保健婦を派遣して聞き取り調査をしたりしてはいます。だがこの問題に一番力を発揮するのは、未熟児など条件の悪い新生児を専門的に扱う赤ちゃん専門の救命センタiの設立です。現在ほとんどの県にあるが、本県には…無症状看《雲学校給食共同調理場調理員寺門喜久子四月三十日退職命を落とすこともありますから、そのような事態にならないうちに手術を受けておきたいものです。しかし、一般に無症状胆石の手術は簡単で、一時間ぐらいで済みます。、手術を受けないときは、定期的に検診を受けて、経過をみること。胆石に対して、神経質になりすぎないことも大切ですから、医師によく相談を。(国保新聞より)ありません。県内で十分な施設のあるのは(ソUなどと新聞にも書かれた所がありますが、実際には完備した設愉のある所はなく、新生児救命センターなどという看板が白々しく羊頭狗肉に見えるのが現状です。それなら妊婦はどうするという注意は述べにくいのがこの問題の難点なのですが、とにかく自覚をお願いします。庁内人事異動F司胆石》ご存知ですか一人権擁護委員制度一日本が戦後新しく生まれ変わっ}たとき、何よりもまず国民の基本一的人権の擁護と、人権思想の普及雲嵩揚が、国家の責務として国民の一・鐸訓最も大切な権利です。自分だ一蕊=玉》篭聯蕊蕊瀞蕊蕊篭窪報鰯鰯萌誰篭議灘--716-

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