広報じょうほく No.242 1983(昭和58)年 4月
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母がまだ在ると思ひて蕗の整今瀬剛一春寒の鏡にうつす病躯かな荒井碩雨日脚伸び土くさき吾出番くる加藤鉦好海苔(のり)には光沢の茂る側とない側があります。どちらが表で、どちらが裏かお分かりですか。海苔は、岩から採集した海苔を細かくきざんで、水洗いをし、それを四角の鐙(す)ですくい上げ、日光に当てて乾燥させたものでず。このとき、最初に日光に当てられてよく乾燥した面は、日光にさらされたため光沢がなくなります。つまり、表側は日光に直接当たって光沢がなr司海苔の表裏は?|‘猫柳活けせせらぎを思いけり原勝男臥す母の目がものを言う春の夜袴塚末子くくられし藁にふるえる牡丹の芽寺山みさを春愁や口にふくみし華の先吉元つる代蔵の外のぞきではつと梅の白杉山幸子蕗の蓬なでて恋しい父の顔見持多美子いというわ吟なのですご海苔の風味を逃さないで焼くには、二枚の海苔の光沢のない表を内側に合わせて、手早く火にあぶるのがコツです。日本人の食卓に切っても切れない関係にある海苔ですが、普及したのは大将軍といわれた徳川綱吉のころで、江戸の浅草が主産地だったことから『浅草海苔」と呼ばれはじめたものです。。遠景の荒涼として浮寝鳥飯嶋とみ春暁の部屋に弾みて産声は浅野菊枝草木は茂り進骨を深く守りて飯村愛子淡雪は病を包み消えて行く長須きみの臓夜は感情線をもてあます綿引英子野焼き終え一直線の畦となり阿久津あい子下萌えのまぶしさ写しコンパクト瀬谷博子風やんで素直に落つる牛勢種いそべきよ乱杭にゆるき日返り水温む高橋芦江大都会雪中に只静まれり鈴木静枝夫の留守部屋ととのいて花の冷え大津ひさと風にのる液音ねむし渡り漁夫鯉測寿美恵〈城北句会選〉第三日曜日は家庭の日家族みんなで話し合いをしよう。今月のテーマ・新入学児の交通事故防止・家のまわりに木や花を・他人の子にも愛の一言を常北町新生活運動推進協議会』トシル・列.一・一、.)《ン一グ.↓マ》シジャコ、オキンチャ、ドンポ、これ何んのことだか分かりますか。どれもメダカのお国言葉です。メダカは、北海道を除く日本の各地に広く見られ、昔から親しまれているだけに、呼び名も地方によってさまざまで、その数は二○○○にものぼるといわれます。体長二センチ五ミリから四センチ、日本の魚の中では最も小ととさく、そのためか「メダカも魚のうち」などといってからかわれています。しかし、遺伝などの研究用として、メダカは人間のために結構役立っていまず。メダカは歳時記の上では夏の季題ですが、春らしい雰囲気の魚でもあります。春になり水温が上がり摂氏十三度くらいになると活動しだすことや、〃春の‐雲メダカ小腿“の歌に登場するとb一一たことからでしょう。メダカの群れが列を作ってスイスイ泳ぐのを見ると、小学校の新入生の集団登校風景を思い出します。子供を集団登校させるか、個人で登校する、いわゆる〃さみだれ登校〃かは、それぞれの地域の道路事情や交通事情によって決めることになっています。なお、集団登校させる場合には、子供がリーダーを頼りにして歩き、自主的な判断と行動が損なわれる恐れがあるので、集団の一人一人が安全を確認して行動するよう指導する必要があるとのことです。ドライバーのみなさん、入学シーズンは、特に通学に不慣れな新入生が歩いているわけですから、運転には、くれぐれも注意しましょう。r~可…弓霞霧蕊蕊:螺霊灘懲瀦;感電鍵鍵識鍵繍議鍵灘鍵灘箪灘議騨鍵蕊-707-
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