広報じょうほく No.240 1983(昭和58)年 2月
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ガン、脳卒中、心臓病は、昭和三十三年以後、病死原因の上位三位.位を占めています。これらの病気に共通しているのは、社会や家庭で重要な地位につき始める四十歳くらいの人から、次第に多く見られるようになるということです。成人病とは、特定の病気をさすのではなく、このような働き盛りの人を襲う病気の総称です。’二月一日から七日までは「成人病予防週間」でした。寒さがピークとなるこの時期は、成人病のうちでも脳卒中、心臓病をはじめとして、〃血液の通り道〃にかかわる病気が多くなります。脳卒中、心臓病など、血液の通り道、すなわち循環器系の病気は一度かかると治りにくい病ですが、日常の食事や運動などに気をつけることでかなり予防できます。かかってからよりも、かかる前に病気を正しく知って、予防につとめ.ましよう。Ⅱd0g66d■Ggg0Df0D09000ⅡⅡlj000H9IOO0009qd80000BD0000jI1IllIIⅡlⅡlⅡ日1010I090100qOgg0000bD9bO0PO0HIlO恐ろしい循環器系の病気輝岬鵬唯一脳評率嬉奄壁諦鑑唾銅循環器系の病気には、主に次の遺症が残る場合もあります。二つがあります。〈心臓病〉〈脳卒中〉心臓に血液が十分に行き届かな脳卒中は『脳いっ血」「中気」「中くなり、心臓の筋肉が酸素不足に風」とも呼ばれ、脳の血管が破れなって起こります。て出血したり、あるいは、つまっ一時的に血が流れなくなるのがて血液が脳に行き届かなくなる病狭心症、完全に流れなくなって心気です。臓の筋肉が活動しなくなるのが心この病気にかかると、脳の働き筋梗塞といわれます。が衰え、急に意識がなくなったり、いずれも、激しい胸の痛みがあ手足が動かなくなったりし、ひどりますが、心筋梗塞では痛みが長いときには死亡することがありまく続き、死亡することがあります。恐ろしい成人病戸洞正しい知識で予防しようFー訂高壷圧謹一言一動脈硬龍脳卒中、心臓病にかからないためには、高血圧や動脈硬化を防ぐことが大切です。というのは、脳卒中や心臓病は、高い血圧に耐えきれず血管が破れたり、動脈硬化で血管がつまることが原因と考えられるからです。血圧の高い状態が続くと、脳卒中や心臓病などの病気が起こりやすくなります。血圧は、気温、運動量、精神的ストレスなどで変わりやすく、一回の測定では「高血圧」かどうかは分かりません。機会をみては血圧を測り、変化をつかんでおきま,し跨幸ミノ◎血圧には次の図のような目安があります。高血圧の予防には、減塩や栄養血圧区分■■“厘匡雪驚鯉口正常血圧ざ霊璽一一や球一癖辱亨……壁…¥P零弾…?黄?画軍?‘くや認雪一蝉会一事ま-勺・殖一一……一【塚司顧『鐸牙露買f…麺…す.認…変な話てはないので登場人物は実名で行きます。少し前のことですが、私どもは水戸でも最高級ホテルの高層にある夜景の美しいレストランで食事をしました。テーブルを囲んだのは、慶応大学と東海大学の教授で、東海大病院長の五島雄一郎先生、日赤水戸病院Y院長、村松晴嵐荘病院A院長、それに私(茨城県医師会学術委員長の資格)でした。五島、Y、A先生は慶応大学仲間です。食事の最初はスープでしたが、私ども三人はペロッと平らげたのに、五島先生だけは一匙口をつけただけで召し上らないのです。ボーイに対する鷹揚なうなづきとともにスープが下ってから、五島先生はおっしゃいました。「なぜこんなにスープを塩辛くするのでしょう。日本でも、東京や大阪の一流ホテルなら、もううんと薄味になっています.」五島先生は、高血圧、動脈硬化の権威で、減塩の勧めを、身をもって示されたわけです。現在のところ、世界中でもつと一局級ホテルのスープを飲まぬ人も食塩を摂取している八種は日本人ともいわれ、その中でも一番が北関東で、さらには北関東三県の中で一番塩気好きは茨城県人だ…というデーターを出した人もいます。そうすると、我々は世界一塩気好きだともいえます。一体どうしてこんなに塩気の多いものを食べるかというと、やはり、小さいころからの食生活によるのです。従って、誰れも減塩食を口にすると「おいしくない」「食べた気がしない」等とおっしゃるのです。ではなぜ、多塩がよくないかというと、胃ガンにも関係深いことは後述するとして、この場合は、たくさんの食塩が身体に入ると浸透圧の関係で、それに見合う水分を摂取しなくてはならぬ等の理由で、体液が増え、他にも原因はありますが、これが高血圧、動脈硬化、ひいては心・胃への負担を招き、冬は特に大げさにいえば寿命を縮めるからです。人間は一日食塩を二〜三グラムで充分ですが、自然の食品から一・五グラムも体内に入ってきます。ヨーロッパの人が、一日五グラムFー可81:広報じようぼく-670-区490mmHg未欄蝿95mmHg以上最大血EI40mmHf未掴二」_」’岬稚11I60mmHF
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