広報じょうほく No.237 1982(昭和57)年 12月
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・十一兆九千八百五億円……….これは、昭和五十五年四月から五十六年三月までの一年間にかかった国民医療費です。私たちが医療機関の窓口で直接に支払い、あるいは保険料や税金として国などに納め、そこから間接的に医療機関に支払われたお金の合計です。この約十二兆円のお金を、日本の人口で割り算してみると、一年間に一人当たり十万円の出費となります。つまり、四人家族なら月月約三万四千円の医療費を支払っているのです。=国民医療費一年に十二兆円(図1この月々三万四千円の出費が毎月二千八百円ずつ(医療費は年間約一兆円ずつ増えてきており、四人家族の場合で毎月二千八百円ずつ増えることになります)増えていったらどうでしょう。収入の伸びだけでは追いつけません。ところが、このことが現実に起こって薬局で薬を買うより医療機関でもらったほうが安上りとか、毎月……菟繍哩嘩fリ筒、…!;賢さが医療保険制度を守るr~、5^61鼠z炉いるのでず図一・を見てくだきしこの図は、国民医療費の伸びと国民所得を比較したグラフです。まず棒グラフに着目してください。四十五年から五十五年の十年間に約五倍に、また、ここ五年の問、毎年一兆円ずつ伸びています。これは、折れ線グラフで示された対国民所得比率を見ると明らかなように、家計にたとえれば医療費の負担が収入の伸びを上まわって伸びていることを表しているのです。支払う保険料分だほは医者にかからなければ損だIこんな考え方|衝S5|4550515253急.があります壱しかし、医療保険のそもそもの目的は、お金がなくて困っている人が安心して医者にかかれる、自分にお金がないときでも、病院へ行け曇るようにし賢い患者となるために①健康づくりを心掛ける領収書をもらっておけば、税金栄養のバランスがとれた食事とを支払う際、医療費控除の申告に適度な運動で、健康づくりを心掛役立ちます。病院などで明細書をけましよう。もらった場合は、後で送られてく②治療よりも予防が大切る「医療費通知」に書いてある実早期発見、早期治療は、どの病際の費用と比較してみましょう。気にも当てはまります。病気にかいかに少ない患者負担額で医療がかってお医者さんに診てもらわな受けられるかがよく分かります。ければならなくなる前に、日ごろ経済が安定成長下にありながら、から、町などが行う定期検診を受医療費が毎年一兆円ずつ伸びていけて、健康管理に努めましょう。くのは、〃放置できない状態〃です。③かかりつけの医者をもつまして、保険料を負担する人に比体の具合が少し悪いからといつべ使う人が相対的に多くなる「高て、すぐ大きな病院へ飛び込む人令者社会」の訪れは目前に迫ってがいますが、これは考えものです.います。普段から体を診てもらっているお窓口で支払う医療費はごくわず医者さんがいれば、あなたの体のかでも、その残りをそれぞれが払状態をよく知っているはずですかっているI。そして、その、〃だれら、体の調子に合わせた適切なアか〃とは、ほかでもない私たち自ドバイスが期待されますし、さら身なのです。に、食事や睡眠、家庭環境に至る医療保険の目的をいま一度思いまで幅広い面から指導を受けるこ起こし、私たち一人一人が〃安いとができます。かかりつけのお医患者〃になるよう心掛けたいもの者さんは、あなたの健康のコンサです。ルタントです。④領収書や明細書をもらっておくでおく↑とじう〃助け合いの率州一”だったはずです。私たちは、直接自分のサイフから出るお金膳は神経を使います。一円でも安いスーパーヘ行くなど。医療保険を支える保険料や国庫①負担、つまり税金も一度は手元から離れたお金とはいっても、私たちの財産であることには変わりありません。日常生活で見せる賢い消費者ぶりを医療面でも発揮したいものです。r、'3広報じようほく-639-

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