広報じょうほく No.237 1982(昭和57)年 12月
2/14

医療保険制度が整備されたおかげで、突然病気になっても、手元にお金がなくて医者に診てもらえないということはなくなりました。半面、国民医療費は、昭和五十五年度で約十二兆円に上り、十年前の五倍近くに増えています。このまま国民医療費が増加していけば、現在私たちが支払っている保険料だけで医者に診てもらうのは難しくなるかもしれません。このような事態に対応して、厚生省では医療に対する費用負担を適正な範囲にとどめながら‐必要な国民医療費を確保していくため、従来からの医療費適正化の努力を一歩進めた医療の需給両面にわたる、国民医療費適正化のための総合対策をすすめています。総合対策は、医師の不正請求の徹底排除、薬価基準の適正化や医師など医療従事者の育成の見直し地域の医療機能のネットワーク化‐診療報酬体系を含む診療報酬の見直しなど広範にわたっています。その中で、まず着手することとしているのは、健康づくり、病気予防対策の推進、医療費に対する〃》コスト意識″″公金意識″の高揚などの国民運動の展開です。必要なときに、大きな経済的負担なしに医者にかかることができるという医療保険制度を維持していくためには、私たちが支払っている保険料を上手に使う、つまり,一人一人が〃賢い患者〃“になることが大切です。今月は、国民医療費の現状にスポットを当てるとともに、賢い患者になるための知恵について考えてみました。成り立つのでしょうか。それは医療保険制度によって必要な経費が医療機関の窓口で支払われているからです。支払う費用が少いのは?医療費はた病気にかかったり、けがをしたしかも、支払うお金はごくわずか私たちは、何らかの医療保険にりして医療機関へ行くと、お医者です。例えば、あなたが健康保険入っています。例えば、健康保険さんは体の具合を調べて診断を下の被保険者本人なら、初めて通院国民健康保険、船員保険、共済組します。必要なら注射を打ったり、したとき八百円を払うだけで、入合保険……。そして、保険料(国薬を渡してくれるでしょう。院しない限り二回目以降は無料。民健康保険では保険税)を支払い、このとき費用がいくらかかったあなたが支払う金額は、一」くわず医療機関で医療を受けたときは、か、その場では知らされません。かなのに、なぜ医療機関の経営がかかった費用が医療保険から医療国民医療費の適正化r可一人一人?が賢い患者に一(一まり、実際の費用と窓口一一・』支払う代金との差額が、私たちが毎月支払っているお金、つまり保険料や税金で賄われているからです。だではない機関に支払われています。サラリーマンを対象とする健康保険では、扶養家族も医療機関で医療給付を受けています。このような医療保険制度が整備されているおかげで、突然、病気になっても、お金がなくて医者に診てもらえない、…悪一軍金予防運動」が展開されました:真剣なまなざし一:ふし…・罷寺今年の運動の重点目標は、身る消防団員、その胸中には、地体障害者の焼死事故防止、家庭域の方がたに対する防火意識のの防火対策機器の普及と推進の高揚など、大きな期待がこめら四項目をかかげ、国民みんなでれでいました。考え合い、実践に向けて新たな莫大な公費を投入して整備さスタートを切りましだ。れた多くの消防機器、備いあれ常北町においても、この期間ぱ憂いなしとはいえ、これらの中に、最新鋭の消防自動車を購機器が実際に使用されることな入配備したり全消防車両を動く牽宝の持f一ぐされ〃と在る一』員してのパレード春一行うなどしとを願いたいものです。十一月二十六日から十二月二防防災に係る啓蒙活動を活発に一尖災の撲滅を願ってということはなくなりました。しかし、その一方で私たちの医療に対する金銭感覚は、マヒし始めているとは言えないでしょうか。健康保険の被保険者本人の場合、医療機関の窓口では初診時に八百円を払えば、二回目からは入院でもしない限り“無料”です。診察代、注射代、薬代、と、かかった費用を一つ一つ考えていくと、かなりの額になるはずなのですが…。羅;畷雪雲舜唾露麺ョ塚……睡習2;’広報じようぼく-638-

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です