広報じょうほく No.236 1982(昭和57)年 11月
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の十一月の第一週は、「手品師」という資料を使って、「明朗誠実」について学習し、五年生は、「卵焼き」という資料で、「家庭愛」を学習するというように、各学校には、年間指導計画が出来ており、それにしたがって指導がなされている。指導する内容には、民主的な社会や国家の発展に努め、進んで平和的な国際社会に貢献できる日本人として身につけておかねばならない道徳性(道徳的価値)が示されており、小学校は二十八項目、中学校は十六項目からなっている。例をあげれば、小学校では、①生命の尊重②礼儀作法⑩動植物の愛護⑬向上心⑬信頼友情⑳権利義務⑳勧労⑳公共心⑳愛国心⑳人類愛のように、日常生活の基本的なものから、人類愛にまで発展する内容になっている。道徳の時間の具体的な指導については、授業参観等でずでにご承知と思うが、昔の修身科と違って、道徳的価値(徳目)を教師が一方的に押しつけ、教え込むのではなく、資料の中の人物の言動について、みんなで考えたり批判したりして、めざす道徳的価値を把握させようとするものである。したがって、子供の心を耕すことに主眼が置かれているわけで、今日学んだことが、すぐに実行されるというような即効性をねらうものではr司ない。薬に例えるならば、漢方薬のようなものである。四、道徳的実践の嬬導昭和五十二年、小学校学習指導要領の改訂が行われ、それにともない、道徳では、道徳的実践の指導が強調された。学習指導要領には、「学校において道徳教育を進めるに当たっては、教師と児童及び児童相互の人間関係を深めるとともに、家庭や地域社会との連携を図りながら、日常生活の基本的行動様式をはじめとする道徳的実践の指導を徹底するよう配慮しなければならない。」と述べられている。これまでの道徳教育は、ともすると道徳の時間の指導に中心がおかれ、道徳の時間以外の教育活動における道徳的実践の指導がおろそかにされがちであった。そこで、今回の改訂において、道徳的実践の指導が強調されたわけである。道徳的実践の指導は、「基本的な行動様式をはじめとして、可能な限り児童生徒が直ちに身につけ実践していかなければならないこと」について実践の仕方や実践そのものを指導することであり、指導したことが、すぐ児童生徒に実践できるという指導の即効性をねらうものである。交通のきまりをきちんと守れる、あいさつが元気よくできる・公共物を大切に使うなど、あたりまえのことがあたりまえにr~可できる児童生徒を育てることをねらいとしている。実践の指導を徹底するためには、学校は勿論、家庭、地域社会が一体となって、根気強く、くり返し指導をして、はじめて効果があがるものである。五和文部省錆定適徳教育研究協同推進道徳の時間が週一時間特設されたのは、昭和三十三年である。以一(■一』一■夕幸一】今回、常北町小中五校が研究指定を受け、二年間にわたり共同で研究をすすめたことにより、常北町の道徳教育が一層充実し、研究主題にかかげたように、本町の児童生徒が「人間性豊かな児童生徒」に育ってきていることを確信し、この研究の成果を喜ぶものである。鱈繍鍵△盛況だった全体集会一金井先生の講演r弓司来、道徳の時間が教育課程に位置づけられや道徳に関する研修や研究が熱心に進められ、多くの成果を収めながら今日に至っているわけであるが、文部省では、道徳教育についてより一層の充実を図ろうとして、都道府県に研究指定校を依嘱してきた。当初は単一校に指定していたが、近年は協同推進校として、地区指定をするようになった。これは道徳教育が特に地域社会とのかかわりが深いので、地域ぐるみ、町ぐるみの研究によって、より大きな成果が期待できると考え、更に、地域全体のレベルの向上を図ろうとしたものであ狩猟鳥獣の捕獲禁止期間が延長にメスヤマドリ及びメスキジの捕獲禁止期間が、環境庁の告示により、昭和62年10月31日まで延長されました。十分ご注意ください。一'7広報じよう畷-625-

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