広報じょうほく No.229 1982(昭和57)年 4月
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最近問題化してしる化学薬品による薬害等を未然に防止し、薬草を見直して自らの手で研究しつつ、これを服用することによって体力の増強をはかり、成人病の予防等に力を注いで、健康で明るい家庭生活を続けたい.・・・..。一那珂西薬草同好会こんな願いを鴫二人たち十数入が集って結成された那珂西薬草同好会は、昭和五十四年六月に発足しました。現在では、会の目的に賛同する方が増え、四十名の会員にふくれ上っています。▲自然薯堀りに積を出す会員・イ・・力順”草・ナルコユリ、オケラ、自然薯・●杢本参(マタタビ)等々、「山でおいしいのはトトキとオケラ」の諺が実感として身にしみます。これら山野に顔を出すさまざまな薬草を求めて、四季おりおりの風悩を楽しみながら展開される会の活動は、正に趣味と実益を兼ねた実のあるものとなっています。非行少年として補導されたものが、自分の育った家庭を顧みて、おもしろかったとか、楽しかったとということはあまりありません。豊かに、不自由のない生活をしていたことを認めながら、その家庭の雰囲気は冷たく潤いがなく、要するにつまらなかった、ということが多いのです。さらにくわしく聞いてみますと、家庭での父親がいつも不機嫌で、ささいなことで怒ったり、むつと黙っていて、心の通い合う話などできなかったといいます。父親は多くの場合、その家庭の中で年令的にはもっとも上で生活を支えているひとです。そ町新生活運動推進協議会では明るく住みよい郷土づくりの一環として、冠婚葬祭の簡素化通勤にとりくみ、実践事項を申し合わせて、町民総ぐるみの運動として推神的にも↓かなり疲れているのが普通です。従って、いつもニコニコしているようにというのは無理なことかもしれません。しかし、父親は自分の心の状態が家庭の雰囲気に影響することをよく承知していてほしいと思います。帰宅した父親が、職業上の地位など忘れて、機嫌よくの父親が家庭の中で明るく機嫌よくふるまっているかどうかは家庭全体の空気を大きく左右します。父親が機嫌がよければ概して母親も機嫌がよく、子どもにも明るい態度で接するようになるものです。家庭外で仕事をもつ父親が帰宅するときには、身体的にも糟父親の機嫌戸司冠婚葬祭を簡素化しよう心を開いていれば、自然に子どもとの心の交流もできます。家庭の中に対話が必要だといわれ、それを促すために標語までつくった市役所もあるそうです。しかし、お互いに心を温か一にするような対話というものは『さあ、これから対話をしよう」といって始まるものではありません。お互いに好恵をもっているものが、気持ちよく話すことによって、心の理解は深まるのです。このことは、親と子についても同じようにあてはまりま‐す。父親が出張等で不在だから楽しいという家庭よりも、不在だからつまらないという家庭の方に、非行少年は出にくいのです。家庭での父親は、まず機嫌がよく、子どもから好かれている一ごとが必要なのです。〈東京都立大学教授〉詫摩武後一進しておりますご地域住民のみなさんの深いご理解とご協力により、この主旨が徹底されるようお願いするものです。常北町新生活運動推進進協議会F-3広報じようぼく14-536-
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