広報じょうほく No.227 1982(昭和57)年 2月
8/18

健康とに“抑一身と迄に健全でなければなりません。今、老人の弱さを考えるとき、およそ次のような点が指摘されるのではないでしょうか。第一は、健康な者が少ない。何んらかの病気をもっていること。第二は、年金等を受給し、多少の蓄えはあるものの、社会経済の変勤に弱く、不安をもっているこ’〆」O第三は、老令者の就職口が少なく、現金収入のみちがないこと。第四に、若い世代の者に倦厭されがちで、意志の疎通を欠いていること。などがあげられます。これら日ごろの悩みや不安等を少しづつでも解消し合ってゆくことが、老人クラブの大きなねらいではないでしょうか。私なちのクラブも、こうした線に沿って、毎年、保健婦さんを招毎月、町内のグル・…ブや個人の《方にご登場願(一て.みんなで考えている健康づくりの問題,今月は津部本郷衛寿会をご紹介します。私たちの健康づくり老人クラブと健康管理‐津部本郷衛寿会長横山私たちは、農村なるがゆえに働く場所や仕事は十分にありますので、力量に応じ、適当に働くよう心がけてはいますが、現金収入は皆無の状況で、生活不安が伴っております。それに、一番の難点は、夫や妻に死別、あるいは離別して伴侶を失った者が半数以上もあるということで、若い世代と同居するも話し相手がなく、毎日をやるせなく過ごしている者が多いということです。私たちのクラブでは、いての血圧測定や各人の健康について助言していただき、睡康保持について考え合っています。こうした生活不安や孤独感を少しでもなくすために、毎月、物見湯話し、あるいは公民館を利用してお茶のみ会を催し、また、簡単な体操や輪投げを行い、終了後は、家族や他人の悪口を極力さけながらのおしゃべり会となし、日ごろのうつ被されたものを吐き出しています。これは、ストレス解消に大きな効果があると信じております。さらに、このような集いは、家事手伝い以外に、それといった仕事のない老人にとっては、老化を防ぎ、童心にかえって一日を楽しくすごすことのできるよい今日はラジオ体操から。…・一二一一一4-ダーョーー一一一《高血圧とじうのは、血圧が異常に高い一つの症状で、この症状を中心とした病気を高血圧症といいます。では異常に高いというのは、どの位からをいうのかといいますと、学者の間でもまだはっきりきまっていないようです。よく一般的には「年令に卯を加えた数がその人の正常血圧だ」といいますが、そんなにはっきりきまった血圧値はないのです。休んでいるとき、興奮しているときでは、同じ人でも血圧値が連います。日本ではふつう、最大血圧が一五○ミリ以上、最小血圧が九○ミリ以上を高血圧ということにしておりますが、これも人工的にきめた仮の線で、この線を越えるような人は、一度糖密な検査を受けた方がよいということで、けっしてこの値にこだわる必要はないのです。では高血圧症になる原因は何か、ということですが、これについてはまだ十分にわかっていませんが、まず考えられるのは遺伝素質です。両親とも高血圧の場合、その子供の五○’七○%、両親とも高血圧でない場合には、せいぜい二○%国保だより高血圧とは力高血圧になるという統計かあります。つぎに問題になるのは食蕊です。高血圧症の人の食事は、①食物の全体の量を減らして肥らないようにする。②動物性の脂肪を少くする。③食塩を制限する。この三つに注意するようにいわれています。このほか、血圧があがる原因としてはストレスがあります。梢神的なストレスは、高血圧と深い関係があります。子供の入学試験の心配や、対人関係、経済的な問題などです。ストレスは、その種類によってなかなか解消しにくいものですが、休日などは仕事のことはスッパリ忘れて、のんびり静養することが肝要です。もう一つ、血圧をあげる原因は寒い思いをすることで、寒い地方に脳卒中が多く、冬に循環系の病気が多いことはよく知られています。ですから高血圧の人は、暖房をよくし、冬の洗面や雑巾がけなどには湯をつかい、夜中のお小水はしびんを使うようにします。‐広報じ参ようぼく8-498-

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です