じょうほく議会だより 第74号 1994(平成6)年 2月
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な施策を展開し了も〈なのです。中心になってやってくれる人がどういう形でいるのか。その人材という形で大変今苦慮しているのが現実です。本年度はそういう地盤づくりを早期にしていきたいという考えを持っております。いずれにしても、常北町の農業者が本当に誇りを持って、自分たちが利潤を追求できるような、商業としての位置づけや企業としての位置づけを持てるような、そういう形に私どもが指導、育成していくというのが大きな課題であり、効率ある財政投資ができるような下地づくりをしておかなければならないだろうと、そういうことを考えております.また、商業振興でございますが、これも非常に難しい面がございます。基本的には、市街地の面整備、インフラ整備、これを抜きにしては商業の振興というのはあり得ないだろう。もう一つは、商工業の皆さんが、やはり農業と一緒なのです。いかに協業化できて連帯を持てるか、これがまさしく問われているのではないでしょうか。今回も商調協とかいろいろな形で、ご指摘のとおりデーリーの方も二百五十平方勝増床になりますけれども、これは通産省の国政の中で、我々としては抵抗でき得ない。しかし、常北町の商店街を考た場合には、大きな打撃であることは事実です。そういう意味で、商業に対しても、特に小売りの皆さんにとっては大きな危機感があると思います。これはあきらめるのではなくて、危機感を持ったときにいかに行動を起こすかというのが問題なのです。あきらめたのではそこで終わってしまいます。逆に言えば、危機感がないときは人間動かないのです。ですから、まさしく商工業の再生というか復興というのは、今がチャンスではなかろうか。それに対しては、行政としては最大限のご支援を申し上げ、ぜひやる気を起こさせるような環境づくりはしたい。平成六年度も、アメニティ構想という形で商工労働部との連携の方でも出ているようです。それから、本年度開いたスタジイまつりのように、それも継続される可能性もあ一るそるいう一つのフェスティバルなり、アメニティ構想にのっとったまちづくりの中でソフト事業として行っていく。また、ハード事業については、協業化とかそういうものについては、商工会を通じて我点としても相当な支援を送っていきたい、そういう考えを持っております。観光行政ですが、家族旅行村ふれあいの里の管理運営ですけれども、職員も大変努力をして今日まで来ております。特に、今回、所長、今までいた職員も、行1、行政職待遇の中でやる気を出していただくような環境づくりをしておりますが、年点おかげさまで盛況になりまして、本年度も年間有料顧客が六万人を突破するだろう。ただ、今の施設であればそれが頭打ちだろうと、それ以上のことは施設としての伸びは考えられません。しかし、ご指摘のとおり、物産センダー、今年から含めて十四棟キャビンを増築するわけです。これは、県単の補助事業で観光地クリエイティブ事業という形の中でのっているわけです。今後の運営を見て検討しなければ一なりませんカラーは物産センターをある程度独立させようと、そういう考えを持っております。今のスタッフの中で運営するということは、物産センターそのものの本来の目的を見失うというか、違う方にいってしまうのではないだろうか。そういうことでなくて、物産センターについては、第三セクターなり独立した中で採算をとれるような組織にもっていきたい。基本的には、そこに出ている皆さんが利潤を相当追求できればいいことであって、常北町の特産品なり、食堂、レストラン運営によって外貨が町に入ってくればいいわけです。もう一つ、基本的には、市場から仕入れたものをあの物産センターで売っては困る。そういうことをやったのでは商工業と一緒になりますので、そういうものではない。市場から仕入れてきて、付加価値というか、自分たちの手間を入れて一五%、二○%乗せて売ったって、これは意味がない。やはり地場産業との連携の中で、そういうものを販売して外貨を稼いでい《くこれが基本的にないとただそこにお店をつくったという形になりますので、その辺は今後の運営の中で十分協議を申し上げたい。それと、もう一つは、ある程度の出資金をして、やる気を起こさせるような環境をつくらなければならないだろうと、そういうことは考えております。つまり、行政が建てて、その中で自分たちが来てやればいいんだとか売ればいいんだという形ではなくて、やはり真剣さを増すのには、ある程度の出資をしていただいて、事業拡張なりそういうことをする。行政とは離れますけれども、そういう運営をしていただくような環境づくりをするという形で考えております。いずれにしても、常北町の観光レクリエーション基地の中心でもございま{乳また、新都市拠点構想の一つにもなっております。また、建設省からの地域に開かれた小規模生活ダム櫛想にも入っております。そういうのをひっくるめて、一大拠点をつくって、外貨が稼げるような、オールシーズンを通した運営ができ-10-
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